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症状 |
説明 |
原因 |
事例(1)
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液晶の左部分(行頭付近)に、縦の縞(抜け)が発生。
この部分は白く抜けたまま、何も表示しないので字も模様も途切れた表示になります。
左の写真では、3本の抜けが発生しており、液晶の端を押さえると一時的に直ります。
押さえても全く直らない場合もあります。 |
この現象は、長期の使用によって発生することが多いです。
原因は、液晶の開閉の際のわずかな歪みが液晶の裏の基板に伝わり、駆動用のICの足を取り付ける半田を不良にするためです。
これにより、電気的な接触不良を起こし、表示不良となります。
⇒修理は顕微鏡を使っての半田補修を行います。
(半田が不良になった個所は単に再加熱した程度では電気的に復活しません。(酸化膜が強固なため)
液晶の端を押しても直らないときは、液晶ガラス上の電極に信号を伝える導電ゴムの不良によるものが考えられます。
⇒修理は導電ゴムと接続部の清掃、再取り付けを行います。
また、液晶ガラスが裏側で割れている(欠けている)場合や、細配線が腐食している場合があり、この場合は修理不能です。(液晶を交換するしかありません。
これは落下や、液体侵入などで生じます。) |
事例(2)
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上の状況と似ていますが、
これは横線(白抜け)が入っています。
やはり白い部分は全く表示しません。
左の写真では上方に2本の抜けがあります。 |
やはり、ICの足の半田補修で直る場合もありますが、液晶ガラスと基板とを結ぶ電線束の不良の場合は半田付けができません。
この場合の修理は、顕微鏡下で電極を物理的に接続させて電気的導通を確保します。
圧することでも直る場合があります。
断線部が酸化している場合は、回復が困難ですが、導電接着剤を用いて修理ができました。
埃により横線が発生した稀な例もあります。 |
事例(3)
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この例では、左行頭に5本、途中左から1/4のところに3本、真中に3本、計11本の縦方向の白抜けが生じています。
写真ではコントラストを最大にして画面全体を黒くさせてわかりやすくさせています。 |
一つのICには足が100本ありますが、この例では4つのICの計400本の足をすべて再半田(一度半田を取り除き、新たに半田付けをやり直す)することで回復しました。 |
事例(4)
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この例は、液晶全体に文字が出ず、不規則な模様が現れます。 液晶を動かすと模様が変化します。変化例
また時々文字が現れるときがありますが、規則的な縦縞模様を伴います。 |
原因は、液晶裏の接続部(コネクタ)の接触不良によるものです。
またフレキ(柔軟性のある電線束)が傷ついて一部が断線していることでも同様な現象となります。(修理例) (別の断線例)
*液晶裏で、フレキが正常に挿入されていないことで生ずる例もあります。
分解方法 |
事例(5)
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この例は、液晶の左1/4程度の部分にすだれのように縦縞が生じています。
特に電源を入れたときに強く現れます。
液晶の端を押さえると模様が変化しましすが、縞模様は残ります。 |
原因は液晶裏のIC(LSI)の大半の足の半田が割れ、ほとんど浮いている状態でした。
拡大すると、半田の割れがわかります。
修理は、古い半田を取り除き、新たに付け直すことで回復しました。
同様の症状で LSIを交換して直った例もあります。 |
事例(6)
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この例は、落下後に画面が乱れ、まともに表示しなくなったものです。 |
本体と、表示部とを分けて原因を探りましたが、結局表示部裏の接続部(コネクタ)の接触不良によるものでした。
コネクタに適度な接触圧を与えるためのクッション材から出る粘着物が接点に強固に付着し、簡単な洗浄では回復しないことが修理を難しくしていました。
完全に洗浄しないと、一時的には回復しても時間がたつと画像が再度乱れたり、液晶をひねると別の現象の乱れを生じさせます。
また経年によりクッション材(スポンジ)の弾性が弱くなっているため、新しいものに交換します。(代替部品を使用) |
事例(7)
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この例は、液晶がすべて黒く(青く)表示された状態です。
時々、画像が現れます。 |
原因は、液晶と、本体基板とを結ぶフレキ(flexible cable)の一部が断線していたためでした。
外見上は全く異常ないのですが、上から2番目の接点に導通がありません。
この写真は、修理後のものです。
髪の毛のように細い電線で補修します。
(修理例) |
事例(8)
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この例では、当初正常に表示されていた液晶の表面をたたくと、異常表示になりました。 |
原因は液晶裏の小さなICの半田部不良でした。
中央部に位置するこのICだけに半田不良が生じた珍しい例です。
別の同様例 |
事例(9)
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この例は、右側から1/3程度にわたり薄くなっています。
よく見ると、簾(すだれ)状に立て抜けしています。 |
やはり表示用ICの半田不良でしたが、隙間にお札が入ってしまう程の状態でした。
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事例(10)
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これは、hp100LXでの例です。
アポイントメントを使用していて、カーソルを移動させると、移動に従って縦線が残るという変わった例です。 |
基板のRAMの不良によって生じたものと思われます。
RAMを交換したところ正常になりました。
(2006.12.21)
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事例(11)
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表示が消えたり、黒くなったりする、良くある接触不良の表示 |
原因は、フレキのコネクタ部への不要な半田によるものです。
修理例 |
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この例は表示が、ずれたようになっていますが、倍速などクロックアップされた場合に生じます。
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液晶部としては問題は無く、表示のためにドライバを組み込むことで正常表示します。 |