hp200LX 故障例 : 基板側液晶コネクタの不良(余分な半田)
(hp200LX trouble: Loose contact by unnecessary solder to connector of display part.)
液晶の表示不良です。
時々表示が乱れる典型的な液晶フレキ接触不良による症状です。
一番多いのは、
液晶側の接触不良
です。 時々に
フレキの断線
があり、
まれに、
基板側のコネクタ不良
があります。
今回は、その希な基板側のコネクタ不良の例です。
一見すると不良には見えませんが、上の写真が不良状態です。
銀色に見える端子部に半田と思われる金属が山のように膨(ふく)らんで盛られています。
これにより、コネクタのスプリングに押されているうちに窪みが生じました。
半田には弾性が無いのでくぼんだ部分はそのまま残り、やがてさらに窪(くぼ)み、ついには接触圧が無くなり、電気的接触が途切れたものです。
おそらく接触圧を高めようとして、盛られたものと思われます。
それで、コネクタ部への装着は当初相当硬く、本来の挿入位置に無かったものと思われます。
(最後までラッチしない状態でも、厚みがあったので、当初は十分接触していた。)
補修のため、盛られた半田部に
吸取線
(すいとりせん)を当てると、相当な量の半田(はんだ)が除去できました。
このコネクタ部分は、本来は平らな状態になっています。
こうすると、コネクタのラッチに押されたバネ状端子が金属に食い込んで、機械的、電気的に十分な接触を保持できます。
(銀色の部分の成分(金属)は不明ですが、半田であっても薄く付着させる場合には問題が少ないです。)(コネクタ部のピンの弾性範囲内で押さえられるため)
これは、別の正常な200LXでのコネクタ端子部と、基板です。 (参考)
(2009.04.10)
All Rights Reserved, Copyright © Yazawa Kiyoshi 2009