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左の写真は汎用水晶を取り付けた状態です。
標準や若松水晶は形状が小さいので、横向きに取り付けてよいのですが、汎用水晶はやや厚みがあるので、そのまま横に取り付けると基板に無用な圧力をかけることになります。
そのため、ちょうど水晶をひっくり返した状態で取り付けます。(倒立型)
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この写真は、上の汎用水晶取り付け写真を横から見たもので、足を含めた全体の高さが補助電池のケースより低いことを示しています。
つまり、水晶は基板と、底蓋との隙間に納まっています。
また、底蓋の内側にはアルミ板が貼られていますが、
この表面には厚い透明絶縁層がありますので、万一水晶の足が触っても問題ありません。 |
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この写真は、汎用水晶が横向きに取り付けられたもの(表面に透明テープが巻かれています)ですが、底蓋と接触して動くためでしょう、足の半田が不良になって200LXの電源が入らなくなっていました。 |
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これは別の例ですが、やはり電源が入らなかったものです。
良く見ると水晶(クリスタル)の足が半田付け部で外れています。
不完全な半田付に水晶の動きが伝わって外れたものと思われます。
そのようなわけで、水晶の取り付けば横ではなく、倒立型が良いと思います。
>他の取り付け不具合例
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2011.12.19追加
良好な取り付け方法をされた方が居られます。
この取り付け方法はとても良いです。
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足は、赤線で示したように曲げてあります。
CPU側を直線にしてあります。
(1)周囲の電極に触れていない。
(2)高さが低くなり、筐体の歪みで押されることが無い。
(3)足が短いので、しっかり固定され震度に強い。
(振動で、半田部が劣化しにくい)
裏蓋を取り付ける際に、水晶に当たる場合は、突起をトリム(切断)します。
(この突起は、補助電池が内部に侵入しないようにするダムの働きがありますが、水晶自体が突起の役割をします。)
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若松水晶は、特注で小さく作られているだけあって、取り付け位置は標準水晶を残したまま可能です。
若松倍速水晶の上には標準水晶が残されており、足だけが浮いた状態にされています。
したがってもし標準速に戻したいときや、切り替えスイッチをつけたいときにでも容易に対処できます。 |
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左の写真は、交換した水晶が正常に発振しているかどうかの確認をするテスト画面です。
別に水晶用では無く、200LXに備えられているテスト機能を使うものです。(ESCキーを押しながら電源を入れるとテスト画面になります。)
すなわち、テスト画面のTIMERSを実施することで、現れた数字から発振状態を確認できます。
この画面ではTIMERの値が16382なので、通常の値10809と比較すると、16382/10809=1.5155倍で発振していることがわかります。
尚、標準速以外では、time badと表示されます。
倍速ですと21623、22723位、爆速ですと24536位になります。
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2006.05.01 実験的にクロックダウン(約半分)をしてみました。
7.5Mhzの水晶に換えてみたところ、ゆっくり動作し、これは予想できたのですが、画面にひどい「ちらつき」を生じ、まともに見えないような状態でした。 参考まで |
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表面実装用の水晶も良好に使用できます。
写真左 |
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この水晶(写真内の左側)は、HC49/US形状のものですが、周波数は31.67355MHzでした。(写真内右は標準水晶)
追加2008.06.11 |
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周波数31.67Mhzの水晶振動子にも、標準型と全く同じ形状のものがあります。(写真内、上は標準水晶、下は倍速水晶)
これですと、交換に伴う物理的不具合は皆無かと思います。
米国のThaddeus Computing(テディウス)というところに改造を依頼すると、取り付けられるようです。
(形状が同じで、刻印の無い水晶が付いた基板も散見されます。)
また、標準水晶と同形状の32.000Mhz水晶の販売サイトもあります。http://www.200lx.net/upgrade.htm
いつのまにか、日本の若松の通販サイトから31.67Mの水晶が消えています。
したがってFMODEM水晶は入手困難になったようです。
もっとも汎用32.000Mhz(メガヘルツ)水晶でも全くと言って良いほど使用上の違いがありませんので、困ることはないかと思います。
追加2009.03.24
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水晶切換使用参考 |
二段階切換 三段階切換 四段階切換 |
交換の仕方 ■部品頒布■ |
倍速化でドライバを入れなくても表示が乱れない例 |