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 hp200LX 横方向表示抜け ほこりによる例()
 この例は、表示の横方向に抜けが出たものですが、結果として、きわめて簡単な処置で直った例です。
 途中試行錯誤し、回り道しましたので、参考例として報告いたします。
太い横線が発生 横線(横抜け)は、写真のようにほぼ中央部です。
(写真では、線がわかりやすいように、表示コントラストを上げて黒くしたところです。)
この横線は、修理が終わり、最終段階に行う冷凍テストの後に発生しました。  (2005.07.15)
ICを外して、配線を検査 該当の横線部分を担当するLSIの足の半田を調べましたが、異常がありません。(写真左下のLSI チップ)
LSIを取り付けるランド(基板配線)が不良を起こすこともあるので、LSIを外して調べましたが、これも異常ありません。
液晶横の詳細点検 こうなると液晶横のフレキしかないと、液晶を分解することにしようと決断。
一応、分解前に、顕微鏡で見えるところを調べると、写真の矢印の部分に変色がありました。
液晶横の拡大 これは少し拡大したところです。
電極間に汚れがある 更に拡大すると、電極間に汚れのような物質が付いていました。
汚れを洗浄 もしやと思い、この汚れ部分をアルコールで洗浄したところ、横抜けは嘘のように消えました。
念のため冷凍テストを再度行い、異常の無いことを確認しました。

考察するに、電極間にカビかほこりが付着 ⇒冷凍テストで冷やす ⇒空気中の湿気により、結露 ⇒電極間の埃(汚れ)に水分が浸入 ⇒電極間に汚れによる電解液が形成され、短絡状態を生じた。

と考えております。
一例として参考にしてください。
作成2006.05.29

めーる

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