(1)底蓋を外す |
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ネジを外すためのドライバとしては、トルクスの#6が必要です。
(T-6等の表示があります。)
このネジは、ヘックスなどとも呼ばれる特殊なねじで、要するに6角の星型です。
写真左は、普通の(+)プラスネジ。
右側が本機でのトルクスねじです。
このネジは、トルクス等、特別なドライバが無くても、普通の時計ドライバのマイナス型でも緩めることができます。
左の写真は100円ショップで購入できる精密ドライバセットであり、これの1.6mmが使えます。 トルクスドライバが入手できないときは、試す価値があります。
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それでは、分解に入ります。
まず、ゴム足を外します。
ゴム足は、単に挿入されているだけですので、こじって取ればよいです。
この際に、ドライバなどの先端を刺し込み(挿し込み)すぎるとゴムに穴があきますので、適度に力を加えます。 |
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次にネジを外します。
トルクスドライバを使う場合には普通に緩めればよいです。
時計ドライバで代用する場合は、六角形星型の溝の対角線上に、時計ドライバを鉛直に正確に刺し、かつ、回す際には押し付けの力を加えながら回します。
(時計ドライバを軽く挿入しただけでは、先端部が星型の溝に入らず、そのまま回す(緩める)とねじの上部を壊してしいまいます。)
あたりまえですが、ねじを緩める際には反時計方向(CCW)へ回転させます。
押し付けの力( 7 )に対し、回す力を( 3 )とします。(回す際のめやす)
時計ドライバの場合、写真のように、ネジにしっかり食い込んで取れてきます。
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ネジを4本外した後は、電池部を下にして、左側を少し開きます。 |
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電池部の右側には、ラッチ(嵌め合い部)があります。
このラッチのピンを押して、外してから、底蓋の右下を開きます。 |
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ラッチ部の詳細です。
黄色の矢印がラッチピン、赤矢印が嵌め合い部です。
このラッチを外さないで、無理に底蓋を外すと、ラッチピンが壊れます。
その破片は、内部で思わぬトラブルを起こします。
ラッチ部の詳細写真(追加2006.12.22)
詳細写真のドライバ先端の少し上を押すことになります。
押しにくく、また力を入れる必要があります。
かつ、押しながら(ラッチを外しながら)本体を開く動作が必要です。 |
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電池挿入部の下には、電極クリップがあり、これを外します。
「てこ」の原理で下から押し上げれば、パチッという感覚で外れます。 |
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同様に右側の電極クリップも外すと、底蓋が浮きます。
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ここで180度回転させ、前部を外しに入ります。
まず、PCMCIAカード挿入口側に隙間を作ります。 |
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隙間に、プラスティック片を差込み、こじります(隙間を開く方向に回す)。 |
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隙間に青く(緑)見えてきた部分は、キーコネクタの接続部ですので、傷つけないように細心の注意をしてください。
傷付けると、キーを部分的に認識しなくなります。
このコネクタ部の両脇にピンが2個所あります。
このピンは、プラスティック同士の構造物が圧入されるタイプですので、硬く挿入されていて、外れないことがあります。
その際には暖める、冷やす等で様子をみます。
どうしても取れないときは、ピンが引きちぎられることがあります。
落下等で、すでに割れていることもあります。
修理例
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2個所のピンが取れると、底蓋が外れてきます。
パカっと開きます。
この際に、カード外し機構の作動桿部(スライド部)が外れてくるときがありますので、無くさないようにします。(写真内右の部品) |
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(2)基板を外す |
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基板(基盤)(マザーボード)を外すために、液晶へのコネクタを外します。
(コネクタに接続されているのは、フレキシブルケーブル(柔軟電線束)です。 フレキと呼ぶ部分の電極です。 |
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コネクタ部は、締結部材によって電極に圧着されていますので、フレキを外す際には、最初に締結部材(ロック)を外します。
(無理に引っ張っても抜けますが、電極を傷めます。) |
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フレキが抜ければ、そうっと上に引き上げることで基板が外れます。
下部のキーコネクタ部には、ピンがあり、基板上の穴が通っていますので、上に引き上げる必要があるわけです。
この際に基板の左上の、外部電源コネクタがひっかかり、電線が切れることがありますので、注意します。 |
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(3)液晶部(上部筐体)を外す |
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キーボード部と、液晶部とは、ヒンジ筒でつながっています。(右写真内下)
そのヒンジ筒(つつ)の爪を外れないようにしているロックがあります。
これが左の写真で白く見える部品(ロック部材)です。
中央部の溝が縦(または横)に見えるときにロック、斜めになったときがアンロック(un-lock)です。
アンロック(解除)にすることで、白い部品を外せます。
ロック部材を外す(回す)際には、右回転でも左回転でも良いので、外周を45度回せば外せます。 (写真ではプライヤを使っています。 ピンセットでも良いです。 尚、大きなマイナスドライバを使うと、壊しやすいです。) |
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同様に左側のロック部材を外します。 |
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ロック部材を外したので、ヒンジの筒部(つつぶ)を指で両側からつまむと、筒部のロック(嵌め合い)が外(はず)れます。
まず、写真の場所から外します。(左側のヒンジ部)
外す際には一気に、筒の直径を縮めるように押さえながら引き上げます。
(筒部のロックは弾性の範囲で縮んで外れます。)
筒部の嵌(は)め合いをドライバなどで部分的に外してゆく必要はありません。
筒部を握って外せば容易です。
こうすると、指で外すわけですから、一切傷が残りません。
尖(とが)ったもので、嵌め合い部をはずすと、必ず傷が残ります。 |
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筒部が左側から外れて、浮き上ってきているところを、正面側から写した写真です。 |
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次に、ヒンジの右側を外しますが、この部分には、液晶の前後の動きを支える、ピンがあり、深く挿入されています。
このため、筒部を外しながら、さらにピンを抜く動作が必要です。
ここが、簡単に抜けるものは、すでにヒンジの保持部にガタ(変形)があるということです。
新しい場合やガタの無い場合は、なかなか軸のピンが抜けませんので、ゆっくりゆすりながら外します。
(引き抜く力を加えすぎると、ピンが抜けた際に、力が余って、フレキを切ってしまうので、要注意です。) |
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ピンが抜けたところです(同時に筒部も外れています)。
まだフレキなどを外してないので、この程度の隙間にとどめます。 |
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そうっと開きます。
液晶部と、キーボード部との間に、グランド(接地線)とフレキが見えます。 |
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まず、フレキを外します。
フレキは薄く硬いので、単に引っ張ると、引っかかって無理がな力がかかります。
知恵の輪を外すように、そうっと外してください。
(簡単に抜けてくるときもあります。)
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同様に、グランド線(bonding wire、液晶部接地線)電極を、知恵の輪のように外します。
グランド線が切れた場合 →補修例 |
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これで、液晶部とキーボード部とが分離されました。 |
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ヒンジ筒も外せます。
外す際には、右側のピンが邪魔になりますが、ピンを回せば回避できます。 |
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最後に、ヒンジキャップ(筒端部蓋)を外します。
他のホームページでの分解方法の場合、最初にこのキャップを外すようにとの指示がありますが、実は、ここで外すと楽です。
なぜかといえば、最初にキャップを外すには、隙間に爪を食い込ませたり、尖ったもので隙間を作っていったりしますが、爪を痛めたり、隙間に傷をつけたりするからです。
(液晶部だけを少し開きたい場合には、最初にキャップを外す必要があります。) |
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(4)液晶を取り出す |
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上記分解手順(1)(2)(3)を行わず、単に液晶部だけを少し開きたい場合には、この(4)項から分解を始めても良いです。(ただし、この場合には、最初にヒンジ両端左右のキャップを外す必要があります。)
液晶を取出すには、最初に液晶前面枠部を外します。
これは、いわば分厚いプラスティック製シールです。
したがって、粘着剤で接着されているだけですので、単に剥がすことになります。
この際には、
(1)液晶前面枠部が経年劣化していることがあり、この場合には弾性を失っており、容易に割れます。 ⇒ドライヤなどで暖めながら行います。
(2)剥がす際に、尖ったものを差し込むと、液晶前面枠部に穴をあけたり、変形させたり、着色部が禿げたりします。 ⇒とがったものは最初の使用だけにします。 |
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液晶前面枠部の角に尖ったもので、隙間をつくり、カードを差し込んでカードに粘着させます。 |
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粘着させたカードで引き上げるように液晶前面枠部を剥がします。
ゆっくり、そっとはがします。
粘着剤が液晶の金具に残るか、液晶前面枠部側に残るかは状態によります。
(経年劣化、温度、剥がす角度、等)
どちらに残っても、組立て時に大きな違いはありません。 |
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液晶前面枠部がはがれたら、液晶筐体を止めるネジ4本を外します。
(底蓋のネジを外す要領と同じです。) |
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液晶の筐体にも、プラスティックのピンが用いられているので、傷をつけないように外します。
左の写真は、液晶下部ですが、この部分は使用中に、すでに割れていることが多く、したがって割れて(折れて)も、あまり問題にならない部分です。 |
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順番に外して(開いて)行きます。
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液晶のラッチ部の両側、内部にもピンがありますが、ここは「てこ」のようにして外します。
ゆっくり行えば折れません。
(折れる(折れている)こともあります。2本のうち一本が残れば機能的に問題ありません。) |
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右側の開きが最後になります。 |
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ヒンジのピン部分は外さなくても、液晶を取り出すことができます。
(ヒンジピン部を分解するときは、最初にヒンジ支柱を抜き、ヒンジ輪を外せばバネが出てきます。
ヒンジ軸部の分解 ヒンジの組立て調整参照 |
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液晶を取り出します。
こうすると、液晶コネクタ部の加圧スポンジの洗浄、交換が容易に行えます。
液晶を取り出さず、隙間を作るだけでも、加圧スポンジの洗浄、交換は可能ですが、ヒンジの首折れの兆候があるときは、ヒンジ部が割れます。 以上 2006.05.06 |
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分解できるところを、全部分解した写真です。
(キーボードは差し込まれているだけですので、嵌め合い部を、後ろからプチプチと外してゆきます。)
200LXは、分解組立てがたいへん容易な構造であり、この後綺麗に組み上げることができます。 2006.05.30(修正2006.06.10) |
キーボードだけ外す場合 →
組立て方法 →
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