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不思議なことに、断線は同じ部分で起こります。 (写真の左側電極の上から二番目と、右下電極の右から二番目とを結ぶ部分)
おそらく曲げによる応力が集中して、印刷電線の一部が途絶えるものと思われます。
テスターで測定して、他の部分より抵抗が大きいとき(5オーム程度)は断線過程にありますので、早めにバイパスさせた方が良いです。 |
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この部分が断線すると、左のように規則的な縦線が液晶全面に渡って現れます。
断線は、液晶を特定の角度に置いた時にだけ起こることもあり、時々一瞬あらわれることもあります。 |
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断線部は、フレキを顕微鏡で詳細に点検しても全くわかりません。
ただし、筒の中に収まる直線部分のパターンは細くなっており、この間で断線していることは確かなので、これをバイパス(ジャンプ)することで、導通は復帰します。
まず、ジャンパーを接続する部分を削り、半田します。
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次にジャンパー線を接続します。
ジャンパー線は、ちょうどフレキの印刷パターンが細くなる直前の太い印刷配線部分に半田付けします。 |
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ジャンパー線の反対側(終端部分)も、印刷配線が太くなる部分に半田付けします。 |
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ジャンパー線は、フレキの印刷配線と一体化するようにテープで固定してゆきます。(カプトンテープが良好です。) |
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修復(バイパス)後のフレキです。
導通検査をして修理完了とします。 |
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これは別の例ですが、上述の断線個所の隣も切れており、合計2箇所が切れていました。
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断線が二箇所の場合、左のように真っ黒(青)な表示になります。
やはり液晶を傾けると時々発生します。
一瞬発生するだけでも気になるものです。
この現象も、フレキのバイパス後には全く生じません。
(2006.06.10)
注:この青表示の原因は、ほとんどが液晶裏コネクタの接触不良です。 スポンジの交換をしても直らないような場合に、次なる原因として考えられます。
(2010.08追記) |
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これはフレキの切れの別の例です。
基板への先端部がはさみで切ったように横に切れています。
これは、コネクタに挿入された状態(通常の使用)で、落下させ、本体がパカッと開いてしまった際に、基板が動き、無理な力が加わったものです。
落下で開く際に、ネジの台座が割れたためです。 |
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これは、上記の切れた部分を補修したものです。
細い線を半田付けし、表面をヤスリで平らにします。
非常に柔らかいので、ヤスリがけは軽く行います。
裏にはカプトンテープ等を貼ります。
これで各ピン(端子パターン)の導通は良好になります。
また各ピン間の絶縁も良好です。
(2006.12.21) |
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しかし、まだ修理の抜けがありました。
実はフレキの裏面には薄銅が貼られており、フレキの切り口の修理の際に使用したハンダが、裏面に回り、表面のピンの一本と導通(ショート)しておりました。
これにより、基板を接続しても動作確認ができませんでした。 (乱れた模様が出る。)
薄銅面はグランド(接地)に接続されており、電磁シールドの役目を持っています。
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そこで、切断部(切り口)の周囲の薄銅面を削り取りました。
これにより、表面のピン(端子パターン)とのショートが解消し、表示も正常になりました。
この作業(薄銅剥(は)がし)は、カッター等の刃がすぐに表面に達してしまうので、難易度が高い作業です。
(2006.12.22) |
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・他の修理例
・リボンケーブルとも言います。
ribbon cable |