![首折れ直前の割れ](crack/neck_crack.jpg) |
これが割れの状況です。
かろうじて一部でつながっています。 |
|
![修理準備のマスキング](crack/neck_crack_mask.jpg) |
まず表面をマスキングします。
これで、表面を傷つけたり、接着剤が染み込むことを防止します。 |
表面には接着剤を塗布しません。
これにより、比較的良好な仕上がりを得られます。 |
![修理面の下準備研削](crack/neck_crack_roter.jpg) |
裏側に下処理として、ルーターをかけます。
これで割れの部分の表面積を増やして、接着剤の効果を高めます。 |
ルーターを用いず、彫刻刀で削っても良いです。 |
![グラスファイバーを少し混ぜる](crack/glass_fiber.jpg) |
接着剤の硬化後の強度を増すためにグラスファイバー片を少し置きます。 |
![割れがひどいときは、ピアノ線によるスプリングを補強剤とする。](hige_r/neck_repair_spring/make_spring.jpg)
割れがひどいときは、接着剤で仮修理したのちに、ピアノ線をスプリング状に曲げたものを補強材として使用します。 |
![](crack/neck_crack_repair.jpg) |
接着剤(プラリペア
)を塗布します。
厚すぎず薄過ぎず適度に盛ります。 |
![スプリングを置いてからプラリペアで固める。](hige_r/neck_repair_spring/after_spring.jpg)
スプリングを入れたときのプラリペア
硬化後状態です。 強度は相当に増します。 |
![同種材を使った修理](crack/same_material.jpg) |
2005.12.15 追加
プラリペア
のみ(補強なし)で修理をした200LXを落下させた際に、修理部から破断する事例がありました。
|
分析してみましたところ、プラリペア
の修理では、材質が筐体の材料に比較して硬いため、柔軟性に欠け衝撃に弱いことがわかりました。 そこで、筐体の一部を補強材の材料として修理する方法を取り入れました。
「柔能く剛を制す」の考えです。
(2007.01.22現在、この方法は使用していません。 段差部で割れた例があるため。現在は、スプリング挿入+ピン挿入です。) |
![接着後の表面](crack/neck_crack_finish.jpg) |
マスキングを剥がした仕上がり写真です。
片側だけの接着ですが、強度は十分です。
|
|
![強度を増すための鉄筋として針を挿入(最初下穴を開けるところ)](crack/pin_install/needle_install.jpg) |
![鉄筋としてのピアノ線を挿入](crack/pin_install/needle_install2.jpg) |
修理部に強度を更に増すために、ピン(針)を挿入します。
(破損状況に応じて2〜3本)
挿入法
・ドリル(0.4mm径)で下穴を開け
・ピアノ線(0.35mm径)を挿入。
割れの部分を5mm程度超える長さ |
![接着剤層と干渉する突起部の切除](crack/neck_crack_trim.jpg) |
液晶の前面枠のヒンジ部分にある突起をカットします。
これは首折れ部の修理によって、生じた接着剤の厚みを調整して歪み無く組み上げるためです。 |
|
|
割れの再発⇒ さらなる補強 2009.01.11
|