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 hp200lx バックライト改造 ( ELパネルの加工 )()

分解
液晶部改造

 準備
 ELの切り出し
 200LXのバックライトで使うELの準備です。
ELSN-N6と引き出し線








上が切れるEL、下がELSN-N6


ELの発光色の違い
 使用したELシートは、 
 楽天ショップ内 みらくるライト楽天市場店(2007.01.23現在リンク切れ)  ELSN-N6 です。
 他にも色々なELを扱っているようです。
 また発光色が白色のものもあるようです。
 ELの入手ができる貴重なお店です。(なぜか完全閉店セールですが)
 
このシートは、縦の幅がそのまま使えることと、電極処理されていることが特徴です。

また、切れるEL(高輝度ブルーグリーンA5サイズELシー/HBG-A5 )も使えますが、一長一短です。
 「ELSN-N6」は消灯時に白いので、バックプリントフィルムが不要です。
 「切れるEL」 は高輝度ですが、バックプリントフィルムで暗くなるので、
 組み上げ後の発光輝度は、ほぼ同じです。

「ELSN-N6」と 「切れるEL」 との比較
「ELSN-N6」 「切れるEL」 
電極 処理されている 導電テープなどで引き出す
切断処理 長さ方向のみで良い 全部切る必要あり
発光色 緑っぽい 青っぽい
発光強度 高輝度 超高輝度
消灯時色 白に近い 薄い黄緑
前面紙 トレーシングペーパーで良い
ただしBPFを使うと斑が少なくなる。
BPF:バックプリントフィルム必須
価格 安い(ただし歩留まり悪い) 高い
発光に関しては、輝度、色合いはほとんど同じと言ってよいです。
前面紙(反射紙)の相違も大きな違いではありません。
左の写真:上がトレーシングペーパー(トチマンWT-95)
       下がバックプリントフィルム(キヤノンBF-102)
       左が切れる液晶、右がELSN-N6
       (上下の間にある隙間が、EL単体の発光色です)
 
バックライトフィルムとバックプリントフィルムとの比較(拡大)  反射紙には、満足のゆくものがなかなか見つかりません。
そんな中で、EPSONの発売するバックライトフィルムを試してみたところ、
かなり良好です。
仕上がりは写真では違いがわかりませんが、消灯時には白色が増し、コントラストが高まります。 また点灯時には、斑模様が全くわかりません。
これは、粒子がより細かいためと思われます。
左は顕微鏡写真ですが、約50倍に拡大したものです。
右のバックプリントフィルムにくらべて、左のバックライトフィルムの方が明らかになめらかで、むらがありません。
バックライトフィルムとバックプリントフィルムとの比較(発光透過時) バックライトフィルムとバックプリントフィルムとの比較(パッケージ)
左が、発光時です。
拡大すると、左のバックライトフィルムには斑(まだら)状模様が全く感じられません。
(ただし、斑には好みがありますので一概に善し悪しを規定できません。)
当所では、消灯時の見やすさから、今後EPSON製のバックライトフィルムを使用してゆきます。
(追加2006.08.07)
バックプリントフィルムは、キヤノン(株)の登録商標(第2721003号)です。
 
 
スライダックで電圧を下げて発光確認 発光試験: 直接100Vの電源につなげても発光するでしょうが、スライドトランスで徐々に電圧を上げて確認します。

100V直接で試験する場合、直列に豆球(電気スタンド、半田コテ)などを入れれば、間違えてショートさせても安全です。

発光時の黒点 発光させたときに黒点があるものは、文字を読む200LXには使う気がしません。 (気にならない人もいるかと思いますが)

もともとELは、大まかな背景照明用に使うものなのでしょうか、入手したもの(30枚)のうち1/4程度が使えませんでした。
白色ELはピンク色
また、ELには発光色があり、「白色」と称するものがあります。

これも試してみましたが、消灯時の色がピンク色です。
この上にバックプリントフィルムを置けば、消灯時に問題ありません。
白色ELは暗い しかし、白色ELは、極端に発光輝度が低く、効率が悪いです。
左写真が発光状況です。

上が「切れるEL」
中が「ELSN-N6」
下が
「白色」の「ELSN-N6」です。
すべて並列につないで同じ電圧がかかっています。

ちなみにすべて200LXには使えないものです。
上は、電極を作る際に半田ゴテを当て、黒く発光しない部分ができたもの。
中は、黒点があるもの。
下は、発光輝度が低すぎるものです。
  
電極部の切断 端末部のリード切断処理

当初リード線は15mm程度ありますが、これを0.5mm程度まで切断します。
リード線を付ける ELからの引き出し線端末処理:リード線を付ける。
モガミ極細電線 VW-1SC 30cm 先端を8mm、14mmとする。

リード線への半田付けは、顕微鏡下で行います。
1秒以下で半田付けは完了させます。
(リード線はELへ、テープで固定処理します。)

ELに、少しでも熱を加えると、黒くなってしまい使用不能になります。
余分な長さを切断 シートの余分を、はさみで切断 横長さ126〜130mm

端部にテープを貼れば湿気に対して強くなります。
(ただし、湿気によってどの程度劣化するのかは不明)
(通常の使用では、湿気に対する保護をしなくても問題無いと思われる。)
 
この後再度発光試験をして、EL部の準備完了です。   (2006.05.31)
 リード付きEL(切断前)頒布
 
 糊剥がし
 組立て
 EL挿入
 液晶筐体部の組立て

めーる

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