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 hp200LX 改造
(クロック周波数変更スイッチの取り付け)
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 200LXでは、動作クロック周波数を倍にする改造が普通に行われています。
これにより動作速度が上がり、自分の脳の分身が早くなり、頭が良くなったような気分です。

しかし、倍速は、メーカー純正ではなく、ユーザー改造から始まった経緯があり、200LXの機能すべてを満足していない部分があります。
 (主に外部との入出力や、内臓ソフトの一部機能)

また、補正用のドライバを入れないと、表示が乱れて読めない不具合があります。
(ドライバが適用されないリセット(Re-Boot、リブート)時や、故障探求時等に不便を強いられます。)

また電池の寿命が落ちる不利益もあります。

このため、倍速の良さはわかっていても改造に踏み切れないことがあります。

以下は、標準速と倍速との両方の水晶(クリスタル,crystal)を備え、スイッチ(SW)で切り替え(切換)可能にしたものです。

これにより、いつでも標準クロック周波数に戻すことができ、躊躇(ちゅうちょ)なく改造することができます。
また、電池が切れそうなときや、予備を忘れたときなどの非常時には、標準に戻すことで、使用可能時間を少し延命でき便利です。
(2006.07.09)
標準水晶と倍速水晶とが隣接 水晶切換スイッチ 左の写真は、本来標準水晶が付いていた部分に汎用倍速水晶を取り付け、その真横に一体化させるように標準水晶を取り付けものです。

基板裏に取り付けた選択SWに普通に配線をしクロックを切り替えます。

厳密な回路設計からすれば、少し乱暴な配線かと思います。
標準水晶の発振波形 倍速水晶の発振波形 しかし、切換時の発振波形に乱れは無く、本体の作動も良好ですので問題はなさそうです。

(波形は、水晶の一端と接地(電池のマイナス側)間で測定)
周波数切換スイッチの入る切り欠き 切換SWを赤外線通過蓋で操作する 切換スイッチは、赤外線LEDの上に取り付け、はみ出す部分の本体側に切り込みを入れます。
(切り込みの下にはスポンジを入れることで隙間を無くしています。

切り込みの目安は、赤外線通過蓋を外して、この蓋の角でSWを操作できることです。
様子を見ながら削り(トリム)ます。
倍速水晶によって乱れた表示 標準水晶に戻すと表示が正常になる 左の写真は、倍速選択時のTEST画面です。
ドライバが組み込まれていないので、重なって表示され、全く読めません。
しかしこの状態でスイッチを、標準に選択すると、周波数が標準にもどり、表示が読めるようになります。(右の写真)

なお、この個体では、倍速から標準へはSW操作でそのまま変化しますが、標準から倍速へはSW操作だけでは変化しませんでした。
(倍速側へセットしても、本体クロックは標準のまま)

ただし、この状態(SWを標準から倍速にした時点)から、本体電源を一度off/onさせると、倍速に変化しました。
off/onは一瞬の操作ですので、リブート無しでクロックをいつでも変更することができます。
 
標準水晶を基板の裏側に配置 倍速水晶は基板上面に配置 この例は、上記同様、標準速と倍速との切換SWを取り付けたものですが、標準水晶を裏面に取り付けたものです。

左の写真を拡大させると、標準水晶の取り付け状態がわかります。
(配線はエナメル線なので、少しわかりにくいかもしれません。)
 
別の改造例 別の改造例表面 更に別の例で、配線がわかり易いものです。
左の写真で、表面からの倍速水晶の配線は、スルーホールの中を通じて裏面に這わせています。(右側の足のみ)
スルーホール(貫通電極穴)は、本来の水晶の一端が接続する端子であり、ここはSWの中点に接続されます。
  
FMODEM水晶の片足には絶縁スリーブを入れる この水晶は、若松で購入できる31.67M(31.67355Mhz)の水晶です。(2009.03.24現在購入できないようです。)

この水晶でも、同様に標準速水晶との切り換えが良好に行えます。

まず、片側の足(リード)に絶縁スリーブを取り付けます。
このスリーブは、基板のスルーホール内を通る太さです。
FMODEM水晶の取り付け 電線の状況 次に、水晶を基板に取り付けます。
片側は半田せずに、スルーホール(貫通電極)をそのまま通します。

後は、裏面に付けた標準速水晶との切替スイッチ配線を行います。
 
標準水晶の発振波形 倍速水晶の発振波形 発振波形も良好です。
 
切り替えスイッチの外観  切り替えSWを付けた場合の、スイッチ部外観です。
 この程度の切り欠きを作ると、指で切り替えることが可能です。
 (追加2009.05.10)
これら標準水晶裏面置き改造機では、動作中にSWを切り替えると、そのまま倍速←→標準速で変化しました。

標準水晶は残す 倍速水晶は表面実装タイプを使用  2009.09現在では、表面の標準水晶を取らずに、片側の足を上げて、水晶の穴からリード線で裏面へ回しています。

 倍速水晶(32.000Mhz)は、表面実装型を取り付けています。

 これでかなりシンプルになっています。
 
(2009.09.23追加)


  →周波数三段階切換

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