hp200LX修理ホームページ矢澤行政書士事務所(ロゴ)
 hp200lx 故障例:液晶分離 (えきしょうぶんり)()
液晶の首折れが進んだ状態が、液晶の分離です。
ここまでくるとさすがに使用できません。
すぐに対処しないとフレキケーブルが切れてしまいます。

修理は首折れのときと同様ですが、ゆがみが生じないよう気をつけて行います。
完全分離状態
ヒンジ部が完全に分離した例液晶枠の上下破断面。 修理前の状況です、左が完全に取れてしまった状態
右が分解したところです。
綺麗に割れています。
おそらく上側の割れが最初にあって、これを補修しないうちに落下等の衝撃を加えて下側も折れたものと思われます。
(もっともヒンジが硬い点が改善されていないので、上側が疲労で亀裂が入ると、すべての力が下側にかかり、いずれ割れてくるのは当然ですね。)
液晶表面の枠部ヒンジの補修液晶部上面枠の補修ヒンジ 補修は、どちらも接着剤(アクリルサンデー )と補強剤(プラリペア )を用い、要所に針を刺して更に補強します。
(アクリルサンデー はアクリル用の接着剤ですが、ABS製と言われる200LXの筐体に最適です。特に刺激臭が全く無い点は特筆すべき利点です。)
接着剤使用後1日経ってから針(細いピアノ線)を刺し、その上に補強剤を流します。
割れの補修は首折れ補修の要領で行います。
組み上げたヒンジ補修部補修後のヒンジ前面 この写真は、補修後にヒンジを組み上げたところです。
左の写真で白く見えるところはプラリペア で補修したときに溶剤が揮発した跡です。
(白くなった部分を消す際にも、アクリルサンデー が使えます。 軽く塗布すると表面が適度に溶けて艶が出たようになります。)
プラリペアは、武藤商事の販売する造形補修剤の登録商標第2294434号です。
アクリルサンデーは、アクリルサンデー株式会社の接着剤の商標です。

めーる

All Rights Reserved, Copyright © Yazawa Kiyoshi 2003-2005

閉じる