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 hp200LX 補修例: ネジ部の支柱割れ (しちゅうわれ)
 ちょっとした衝撃で、200LXの底蓋が部分的に開いてしまうことがあります。
 これは、底蓋を留める4本のネジ部の一部が内部で割れてしまうためです。

 この補修例は、特に割れが生じやすい右側ヒンジ下部分の修理例です。
 この部分は、基板が密着する部分であるので、補修剤を大きく肉盛りした補修ができず、
 強度を確保する補修が難しい部分です。
本体にできた隙間 左の写真は、底蓋と本体(キーボード部)とをつなぐ部分に隙間(すきま)ができたものです。
指で広げると更に隙間が大きくなります。
この部分は、ネジが付いている部分であり、本来(ほんらい)、ネジがゆるまないかぎり隙間ができることはありません。

この例では、ネジはしっかり止まって(ナットに噛んで)います。
その証拠に、ゴム足が正常に着いています。
(ネジが緩むとゴム足も浮きます。)
ねじの支柱が割れている 割れた支柱を接着剤で取り付ける この隙間の原因は、ネジの力を底蓋に伝える支柱(ポスト)部分が円周上に割れて、分離してしまったために生じます。

つまり、ネジを締めても、割れた円周部分が上部本体に固定されるだけであり、この力が底蓋に伝わらないということです。
接着剤が乾いたあとで、穴を開ける ピアノ線で作った楔 修理では、まずアクリルサンデー (登録商標)で、割れた円周部を接着します。

これだけでは、ちょっとした衝撃で、また割れてしまいます。
そこで、この上からプラリペア (登録商標)で固めるのですが、それでも衝撃には無防備です。

このため、ピアノ線で補強します。
下穴に楔を打ち込む 楔の上部を溶かして埋め込む ドリルで下穴を開けて、ピアノ線を楔(くさび)のように打ち込みます。

上部でピアノ線が突出するので、ハンダコテで熱して更に埋め込みます。(写真右)

(ピアノ線は0.35mm径を使用)
ポンチでマスキングテープを打ち抜いて、円形状のマスキングを作成する 補修剤の粉を振りかける その後、上面をマスキング(6mmのポンチでマスキングテープ を打ち抜いたものを使用)し、プラリペア (登録商標)のパウダーを振りかけます。
溶剤をかける さらにパウダーを振りかける その後、溶剤を滴下し、更にアクリル粉(パウダー)を振りかけます。
補修愛を十分に行き渡らせる 支柱部を円柱状から角柱状に成形 プラリペア (登録商標)が十分に行き渡ったところで、固まらないうちに成形します。

ドライバの先に水を付けて、円柱を四角注状に成形します。
補修後に基板の取り付け具合を確認する なぜ、四角柱状に成形するかというと、この支柱には、基板が隙間無く隣接するためです。

この加工を十分に行わないと、基板がずれたり、入らなかったりします。

プラリペア (登録商標)が固まってしまうと、成形が困難になります。
彫刻刀などで削るしかありません)

これで、多少の衝撃に耐える補修ができます。
(2006.10.09)

 
 綺麗に四角柱にすることが難しいと思われる場合には、基板側を削る方法もあります。

 要するに、当たる部分を削れば(切断すれば)良いわけで、下の写真のように、外部電源ジャックの角部分を削ります。

 十分な厚みがあるので、機能には影響しません。
基板側 当たる部分を切る 切断(トリム)後 (1)切断前               (2)カッターで切断             (3)切断後
 
  2009.08.24追加

 >さらに丈夫な補修法 2011.07.20

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