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 hp200LX修理:突然のリブート。 原因は電池電極の半田不良による接触不良
 Sudden restart by battery feeder clip poor solder.
   
 使用中に再起動(リブート)が起こることがあります。
 この例の多くは電池電極クリップ部の外れです。
  先回、クリップ部の腐食修理を説明しました。
 
 今回は、全く同様の症状、原因ですが、腐食は一切無かった事例です。
 
底蓋を開いた状態
底蓋を外す
 今回は、底蓋を開い(外し)た時点で、すぐに原因が解かりました。

 左の写真を一見するだけで原因は明確です。
 (クリックで拡大させて確認してください。)
 
スプリングクリップが付いたまま外れたフィーダー
クリップスプリングが外れてきた
これが答えです。

電池からの給電スプリングの端に、スプリングクリップ(電極把持部)が付着している。

基板側には、外れた部分の穴が綺麗に開いています。
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基板側には、クリップが外れた穴が残る
電極部裏面
基板上クリップ部の反対側(裏面)
反対側の電極
+側電極部
 クリップが、いくらしっかり挟んでいても、根元が外れていては電源を伝えられません。
 すぐに接触不良となって再起動してしまいます。
 
 基板の反対側(裏面)を見ると、非常に綺麗です。
 この例では、最初の半田付けが甘かった(表面が十分に合金化していなかった。)ものと考えられます。
 この部分の半田付けは、単なる導電だけではなく、機械的な固着の機能をも要求される部分であるため、特に十分な半田付けが要求されます。
 十分(満足)な半田付けには、最適半田組成、前処理、熱処理、時間、量、後処理など複数の最適要素が満たされる必要があります。

 2012.04.14
 
 
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