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 hp200LX 故障例: ゴム足の減り。(新規に作成する。)
(hp200LX trouble: making worn rubber pad. )

 底部に4個あるゴム足は、いつの間にか減ってしまいます。
 その対処方法として昔から、寸法の合うゴムの突起を切って使ったり、消しゴムを入れるという方法も取られています。

 また、粘着シートの着いた汎用のゴム(ビニール)パッドを付けるという手もあります。

 しかし、いずれも間に合わせという感はぬぐえず、耐久性、美観、使用感で満足が得られません。
 当所でもいろいろな工夫や、試作を行いました。

 *直径の合うゴム線を切って使用 → 長さ合わせが難しく、かつ切断面が丸くないので、使用時にガタガタしてしまう。 見栄えが悪い。

 * 新品のゴム足を、型どり材で形取り、靴底シール材(補修材)を入れる → 注入が難しい。 なかなか乾かない。 シール材が柔らかすぎるので、使用中に取れてしまう。 → 適当なシール材を使えば改善できるが、多量の作成が困難
 以下は、三段の板から構成する型を作ってゴム足を製作する方法です。

 ここで製作したゴム足は、使用感が良く、純正より減りが少ない自信作です。

 当初、試行錯誤で型を作り、材料も幕張メッセの展示会で、ようやく見つけた今までに無いゴム材です。
 試作のゴム足は2年近く使用し、問題無い(純正に勝る)ことを確認しています。

 以下は改良型であり、精度を高めたものです。
  
  
アクリル板に穴を開ける 精密テーブルを使う  精度を高めるため、小型のボール盤に合う精密テーブルを使ってみました。
 趣味の模型用だとは思いますが、ゴム足のための型作りには十分な精度が得られました。
  
  
出来上がった型 型を組んで、離型材を塗る   型は、上、中、下段用に3枚作成し、支柱用の穴からからゴム材料を注入させ、丸底の先端から流れ出るようにします。

 型を組んだ後に、アクリル板とゴム材とが接着しないように、離型材を塗布します。
靴底補修材を使う 補修材を型に注入する  ゴム足用の材料として、「くつ底補修材」を使用します。
 これは、熱を加えるまでは固まらないという特殊な素材です。
 もともと靴用ですので、適度な柔軟性があり、かつ耐久性抜群です。
 ゴム足の作成にも最適です。
全部の型に注入した状態 熱湯に入れて硬化させる  型の穴、すべてに注入した後、湯をかけます。

 補修材の容器は、湯溜(ゆだめ)にもなっており、そのまま使えます。


バリ取り 型を外す  硬化後、注入部の余分(はみ出した)ゴムをカッターで削り取り、型を外せばゴム足の完成です。
出来上がったゴム足 ゴム足の挿入  一枚の型で36個ができ、すべて失敗無く使用できます。

 本体に挿入して、先端を切れば丸くなります。

 2009.03.02

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