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 hp200LX故障例 カードを入れた後、電池食いになる。
 この例は、修理の最終検査で不具合が見つかったものです。
 当初正常だったものが、カード(フラッシュメモリー)を挿入すると、消費電流が急に増えた例です。
 わかりにくかったのは、カードを抜いても消費電流が下がらないという現象でした。
基板とカードと交換したIC この基板は、実際の不良機のものではありません。
不良機は、あれこれ不良の切り分けをしていて、写真を撮る余裕がありませんでした。

当初の現象は、PIMのメニューが表示された安定状態で、電池電流が180[mA]あったことです。
これは、正常値、約30[mA]の6倍あり、明らかに不良です。
電池食いの例のごとく、不良箇所を探しましたが、異常はありません。
電源制御ICの不良かもしれないと、まずMAX718を交換しました。
これで、電流は33[mA]となり、正常になりました。

しかし、いつの間にか異常値になっています。
そのうちに、カードを挿入して、認識させたあとに、電流が増え、この後はカードを抜いても電流が高いままとなることを発見。
このとき、電源をOFFにすると、電流は正常値(約0.3[mA])です。
しかしONにすると、電流は高いままです。
電池をすべて抜いて、しばらくすると、正常になっています。
ただし、カードを挿入すると、その後は不良となります。

current mode cont IC UC3843 現象があまりにも一定しており、再現させることができるので、何かの能動素子の問題だろうと思い、順番に換えてゆくことにしました。

IC MAX722を交換しましたが、異常のまま変化無し。
もしやと、CPUを交換してみましたが、変化無し。

そして写真の UC3843(SMPS:Switch Mode Power Supplies, current mode cont)を交換した後は、カードを挿入しても正常な値となりました。

(2007.01.14)

めーる

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