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2009.09.22
hp200LX修理ホームページLX-REST logo (hp200LX 修理・改造)
 hp200LX 改造例 イヤホンジャック(ミニ、3.5mm 径)を付ける。
(hp200LX modify: Install normal size earphone jack.

 前回、200LXにイヤホンジャックを付けてみましたが、これは超ミニサイズで(2.5mm径)でした。

 今回は、普通に使われているイヤホンジャック(ミニサイズ 3.5mm径)の取り付けです。

 なお、イヤホン取り付け改造は、古くから行われています。
 (イヤホンの取り付けを記した一例へのリンク  (200LX 先駆者 大道さんのhp)
     http://tryptcon.ld.infoseek.co.jp/HP200LX/IYAHON.HTM) 
  アドレスを移転されたとのご連絡がありました。(2010.11.03)
   ありがとうございます。勝手にリンクですいません。
   →http://ohptryptcon.srv7.biz/HP200LX/IYAHON.htm
   ちなみに大道さんは、FHPPC製作委員会編 I Love LX という、本に出稿されています。
   (痕というゲームを200LXに移植された経緯が記されています。)

I Love LX  このなかで、MIDIを聞くためにイヤホンを取り付けたこと。
 イヤホンを挿していると、電池の消耗が早いこと。 そのため直列に無極コンデンサを入れた方が良いとharuya氏にコメントをもらった。 などが記されています。
 当方でも、スピーカ側短絡での電池食いを経験しています。
 抵抗を入れることでも有効です。



 本体の電源ジャックを外すなどで、ミニサイズのイヤホンジャック用空間を確保する方法もありますが、超ミニのときと同様の場所とし、他の機能を犠牲にしないで仕上げることができました。


 以下、ミニサイズのイヤホンジャック取り付けの一例です

 
『部品選び』

 いろいろな形状があることは、前回把握していたので、今回は選択条件がはっきりしています。

 (1) ミニジャックが使えること。 (普通のラジオやmp3プレーヤーで使うイヤホンの形状。)

 (2)ステレオ対応であること。

 (3)挿入連動切換スイッチが付いていること。

 (4)超小型外形であること。

 結局、今回も秋葉原の鈴商店頭で入手しました。
  鈴商ホームページ http://www.suzushoweb.com/

 ただし単品ではなく、超ミニジャックと連結されていたものを分割して使用しました。
 無線機のスピーカマイク用のようです。
  2連ジャック: P/N (部品番号) SMK LGA2519-3200 3.5φst/2.5φst  100円
  2連ジャックを分割  ジャックのサイズ
 

  
『スピーカ取り外し』
 スピーカへの配線を変更する必要があり、この際スピーカに半田付けをするので、スピーカを取り外し既存のスプリング電極を除去。

 スピーカへの電極を切断
 前回は、アルミシールドを切断しすぎたので、今回は切れ目を入れてめくりあげるようにしました。
 アルミ板は除去していません。


『回路構想』
 配線の構想
 回路は、前回と同じで良いと思ったのですが、実際にはジャックの内部が少し異なっていました。

   
 正確なジャックの構造を特許図面風に書いて説明してみました。

 
 図1は、本イヤホン回路に挿入するイヤホンプラグと、イヤホンジャックとを示す説明図である。 
 イヤホンプラグの最先端電極(L)は左側のイヤホンに接続され、中央部電極(R)は、右側のイヤホンに接続される。(なおL,R逆でも支障ない。)
 どちらの電極からの信号も軸部電極(C)により共通化され、帰還する。
 これは、通常の市販ステレオイヤホンについての説明である。

 図1のイヤホンジャックは箱状体の中に、前記ステレオプラグの最先端電極(L)に対応して接触する電極3、前記中央部電極(R)に対応して接触する電極5、前記軸部電極(C)に対応して接触する電極1が設けられている。
 また、前記電極2は電極3に、前記電極5は電極4に、それぞれ自己の有するバネ構造により接触し、回路を構成(導通)している。
 すなわち、電極2−電極3間、電極4−電極5間は導通状態である。
 
 図2は、イヤホンプラグが、イヤホンジャックに挿入された状態をあらわす説明図である。
 最先端電極(L)が電極3に、中央部電極(R)が電極5に、軸部電極(C)が電極1に接触していることがわかる。
 ここで挿入されたイヤホンプラグにより、電極2および電極5に接触すると同時に、両電極を外方へ押し上げ(押し広げ)、電極3、電極4は回路開放(無導通)状態となる。
  すなわち、電極2−電極3間、電極4−電極5間は非導通状態となる。



 
図3: モノラルプラグの説明図

 今回も、ステレオ、モノラル両ジャックに対応すべく、イヤホンへの給電は先端電極(電極2、電極5)を使用し、共通電極1は使用しません。
 モノラルでは共通電極を使用することがあたりまえなのですが、そうするとステレオイヤホンを挿入したときに、片側からしか音が出ません。
 先端電極を使用すれば、モノラルプラグでもステレオプラグでも信号を送れます。
 (つまり、モノラルプラグの軸電極(C)は、電極5と電極1の両方が使える(どちらでも良い)ため、電極5を選択したということです。)
 

『穴あけ加工、位置決め』
 
 穴の位置決め ドリルで開ける 穴をU字型に切断

 大きさから、普通に穴を開けたのでは挿入することができないので、Uの字型にして、上から装着させるかたちにしました。
 ジャックをトリムする カッターで切断 邪魔な部分を切断
 
 ジャックは、角を削る(トリム)することで装着性を良くします。
 また、筐体の仕切り板を切断する必要があります。
  
 
仮挿入 給電スプリングを切断する 切断した電池バネをつなぐ

 ジャックを仮着けしたところ、電池のスプリングが邪魔になります。
 そこで、電池スプリングの「一部を切断して、細い電線でつなぎます。
 これで、スプリングの厚み(実測0.8mm)を回避(隙間の余裕)できます。
 
 挿入前状況 分離板
 最終的な穴形状(U字状)
 電池の電極に触れないように、薄い絶縁板(セパレータ)を入れます。

 イヤホンジャックへの配線

 
 
 上で説明したとおり、ジャックの先端電極へ配線します。
 
 イヤホンプラグが挿入され(差し込まれ)ていないときには、図4の右側のスプリングから送出された信号は、太線のように接続されて、スピーカに達します。


 イヤホンプラグを挿入したときには、送出信号は電極2、電極5から減衰用抵抗を通じてイヤホンへ供給されると同時に、電極3はイヤホンプラグに押されて開放(オープン)され、スピーカへの給電(供給信号)が止まり(音が出なくなり)ます。

 音量調整用抵抗 ジャックへの配線 
  イヤホンを挿入したときに減衰(音を小さく)させる必要がありますが、使用するイヤホンによって、聞こえ方が異なりますので、とりあえず2キロオームを直列に入れました。

 この抵抗値は、個体差、個人差があり、実際に聞いてみないと最適値が決まりません。
 ここは、調整ボリュームが欲しいところではあります。
 (市販にボリューム付きイヤホンがあるので、音量の問題は普遍的(良くあること)なようです。)

 amazon.co.jpで調べる。ボリューム付きイヤホン

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 取り付け最終状況

 なおジャックの取り付けは、上下の筐体ではさんでいるだけであり、接着剤は使用していません。
 (分解、改造容易性、電池蓋挿入への阻害要因考慮です。)
 
取り付け状況の外観

 最終取り付け状況(外観)は、ジャックの先端が少し飛び出します。
 



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 2009.09.22作成 行政書士認証(存在確認)+タイムスタンプ

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