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 hp200LX 液晶のガラスを固定する (えきしょうくみたて)
 ここでは液晶自体を分解した後の、組立てを説明します。
 写真は、バックライト改造のために裏紙と糊(のり)を剥(は)がしたものです。
 表示の調整や、ゼブラゴムの清掃のために分解した場合でも組立て手順は同じです。

液晶糊り剥がし⇒
糊剥がしの終わった液晶は、透明で表示が見えないため、反射紙を挿入します。

この写真は、バックプリントフィルムですが、普通の白紙で十分です。
(後で取り易いように、テープをはみ出させて貼っています)
白紙を入れると、全体に白っぽくなり、透けて見えていた裏側の基板は見えなくなります。
(まだ金枠は付いていません。)
この写真は、液晶の調整のために、特別に組んだ液晶調整用ジグ(専用工具)です。
要するに、液晶の上蓋だけをつかって仮に挿入したものです。
フレキが、正規の位置に落ち着くよう、テープで固定しています。
(底部筐体(きょうたい)は、普通に組んであり、電池も入っています。)
上記のジグに液晶を乗せ、左側を押さえると、液晶に表示が出ます。
まだゼブラゴム(ゴム様電極)に圧力がかかっていないので、表示は「まばら」になります。
液晶を表示させたまま、上側のガラスを押しながら、少し横方向に動かすと、部分的に鮮明に表示されます。
このときに、システムマネージャのメニューアイコンを表示させ、左上のアイコンを選択したときに、黒枠が全部出ていれば、良い位置に調整できています。
次に右上の表示も確認します。
ここもメニューで選択して、黒枠が全部出ていれば、調整完了です。
横方向に少しでもずれると、黒枠の右側、縦の線が表示されなくなります。
良く見ると、二本(2ドット)表示されています。
調整が出来たところで、金枠を取り付けます。
液晶のガラス面がずれないように、液晶面を軽く押さえながら金枠を挿入します。
(金枠の左側側面は、ELを挿入するために切断してあります。)
金枠が入ったところで、爪を曲げて固定します。
いきなり爪を曲げず、爪周辺のガラスに圧力をかけて、ゼブラゴムを縮め、爪と基板面に隙間を作ってから、曲げれば良好です。
金枠の爪は、上下8箇所、全部で16箇所あります。
最初に、矢印で示す 4箇所程度で押さえ、表示を確認します。
金枠の爪を 4 箇所しか押さえていないので、部分的な表示ですが、表示されている部分に縦抜けなどの異常が無いことを確認します。
仮の表示テストが良好であれば、残っている金枠の爪を曲げて、ゼブラゴム全体に適度な圧力をかけます。
金枠のすべての爪を曲げた(戻した)ところで、表示を確認し、すべて表示されていれば、液晶の組立ては成功です。
縦に一本でも線が出てしまったときは、ゼブラゴムと液晶または基板の電極に異物が入ってしまった可能性があります。
再度金枠を外して、ゼブラゴム上の電極部を清掃します。
(綿棒に無水アルコールを浸して掃除)

(2006.07.28)

 ELの挿入と液晶筐体部の組立て ⇒
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