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 hp200LX ヒンジ部 上面の割れ (じょうめんのわれ)
 ヒンジ部の割れは、ヒンジ(回動保持軸)の動きが硬い場合に、高頻度で生ずる不具合です。
 通常の割れはヒンジに近い部分に生じますが、この例は少し中央寄りに生じていたものです。
 なお、使っていた方は、この割れに気づいていませんでした。
割れの生じた本体外観 割れの詳細 左が外観、右が詳細です。
液晶を動かす(閉じる)と、割れも開く状態でした。
裏面から見た割れ 割れを接着剤で仮止め 分解した裏面です。
割れは裏面まで広がっています。

補修は、まず割れ目を溶解性接着剤で接着します。
少量を滴下(てきか)するために、ドライバの先に付けて、これを割れ目にしみこませるように垂らします。
側部の割れに入れる補強金属用の溝 表面の割れに対する補強金属線 溶解性接着剤(アクリルサンデー)だけでは強度不足ですので、補強のために金属線(0.35mmのピアノ線)をあてがいます。

左の写真は側部(溝を作って乗せます)
右は表面部であり、割れ目を縫うように、金属線を置きます。
金属線を固定するために、プラリペア (商標)の粉(アクリル微細球)をかけ、溶剤(メチルメタクリレート)を垂らします。

これにより、アクリル球が溶け、筐体に接着されると同時に、金属線を固定します。
補修後裏面 補修後表面 これが補修後であり、左が裏面、右が表面です。

硬化後(24時間後)は、手で比較的強く曲げても、割れ目は全く開かない状態に仕上がります。
(2007.01.20)

めーる

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