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 hp200LX 故障例 :電源をOFFにできない。 (オフにならない)
 この不具合は、当所での修理から約2ヶ月で生じたものであり、修理ミスの範疇に入ります。

 症状としては、キーを受け付けず、電源が切れなくなったり、ちょっとしたことでハング(電源が入ったまま停止状態)してしまう状態が生じていました。
 原因は、キーボード内部の補修状態が悪く、一部のキーを短絡(作動)状態にさせていたためでした。
 修理の際の参考に記録します。
 
本来無限大のところに抵抗がある 当初、基板の不具合があるかもしれないので、まず別の基板を入れてみたところ、立ち上がりの状態から「ピッピ」という音を生じ、あきらかにキーボード部が悪いと判明。

キーボードのコネクタをテスタで探ると、右から1番目と4番目との間が50[KΩ]で落ちています。(通常はすべての電極間で無限大を示す)
導電塗料の粉が付着した部位 導電塗料粉で導通してしまった電極 キーボードを分解したところ、一部の電極が黒く汚れています。
(この部分は上矢印です、ほかにFnキー部も同様でした。)

これらの汚れの原因は、前回の修理で上塗りした導電塗料(1)が使用によって剥がれ落ち、電極(2)に付着したものでした。
パッド上の導電塗料を除去 導電塗料の塗布 剥げた(はげた)電極を上塗りすると、塗料の付着が部分的に厚くなるので、一度すべての電極(導電塗料)を取り去り(写真左)、再度塗りなおしました。(写真右)
導電塗料塗布面をなめらかにする

左の写真は、導電塗料を塗って、乾いた状態の電極を、乾いた綿棒でこすっているところです。

乾いた塗料は、表面が粉状(紙ヤスリ状)になっているので、この面をこすってなめらかにしています。
これにより、余分な粉が出なくなると思います。

この電極は、ドーム状の凹凸を形成するシートの凹部(おうぶ)に形成され、打鍵時にパコンと動く部分でもあり、微妙な塗布が要求されることは認識していましたが、さらに表面を滑らかにする必要性があることを知らされました。(2007.02.07)

めーる

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