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 hp200lx バックライト改造
   (ELの挿入と、液晶筐体部の組立て)
 液晶の組立て⇒
 
 液晶裏の糊剥がしと、液晶の組立てができれば、バックライト改造の山は越えたと言えます。
 後は、インバーターの作製、取り付けが難しい程度です。

 ここでは、組み立てた液晶部に、ELを挿入する過程を説明しています。
反射しにトレーシングペーパーを使用した場合反射紙にトレーシングペーパー使用 反射紙にバックライトペーパーを使用した場合
反射紙にパックライトフィルム使用
この写真は、糊を剥がし、枠を付けた液晶に挿入する、発光部材の全体を示します。

液晶の下に以下が挿入されます。
 写真上から
(1)反射紙
(2)EL (引き出し線付き)
(3)紙 (普通紙)
(4)プラスティックシート
 薄いプラスティック板を曲げて波形にしたもの。
 
ELは下の紙と両面テープで固定 上記(2)EL(ELSN-N6)の大きさが、縦方向にやや短く、そのまま挿入すると
内部で動いて斜めになったりする結果、表示部の一部が照明されなくなります。
このため、ELの下に入れる上記(3)紙と両面テープで固定します。
 (ELの右側に見える白い小さな四角状部が両面テープの剥離紙)
上記(3)は普通紙であり、この紙にはELが動かないようにする役目と、湿気の保持部の役割を持たせています。

(各紙の大きさは、52mm x 128mmとしています。)
          52mm x 130mmに変更しています。 2007.03.10
液晶へ挿入する過程 これらを重ねて液晶の左側から挿入してゆきます。
(液晶の金枠は、左側が取り去られています。)

一番上の上記(1)バックライトフィルムは印字面(つや消し面)を上にして挿入します。
艶消し面は、傷を受けやすく、白い部分が剥がれやすい点に注意します。
(剥がれた部分は透明になってしまい、再度切り出す必要があります。)
ELと液晶との間に隙間がある場合の表示 上記(4)プラスティックシートは、反射紙を液晶の内面に押しつける役割があります。

左の写真は、このプラスティックシートが無い場合であり、液晶の内面と、反射紙との間に隙間があります。

その結果、写真のように表示が重なって見えます。
プラスチィックシートは、長辺方向に波形に折り目を設け、板バネ状に形成することで、適度な圧力が加わります。
これにより、挿入したELが動かないようにする働きもあります。
反射紙、EL、吸湿紙、プラスティックシートを挿入した状態 上記の(1)から(4)を挿入した状態が、この写真です。
液晶部の最終確認 ジグ(表示テスト専用200LX)に、上で組み立てた液晶を乗せて、表示を最終確認します。

  

筐体への組み込み 左側のヒンジ内部を加工して、電線の通り道を確保する。 電線が通る状況
ELの挿入が成功した後は、筐体(きょうたい)への組み込みです。
筐体は、普通に組み立てれば良いです。
ただし、新たに通すEL用の電線(シールド線)の直径が1.6mm(実測値)ありますので、これを通すための加工をします。 ヒンジの内側に電線を通す切り込みを入れます。
(写真は100LXの例になります。)
組上げられた液晶筐体部 液晶の筐体組み立て後の電線状況です。
新設電線はフレキ(表示用柔軟線)に沿わせて、途中をテープ(テフロン製)で緩く固定させています。
ヒンジ筒内の電線状況 ヒンジ筒部を通し、キーボード側へ抜けます。
電線が圧迫されて傷ついた状況 電線の逃げを作る 電線が逃げる切り込み部状況
このままヒンジ筒を組み立てると、シールド線(EL用電線)に傷がつきます。(一番左の写真)
このため、筒の内部のフレキ押さえ部を一部切除し、電線を逃がす隙間を確保します。

本体側への電線引き出し 電線をヒンジ方向でUターンさせて、ゆとりを確保 ヒンジロックを入れた状況
上の写真は、電線の引き回しを示しています。
一端Uターンさせて、フレキの手前から出しています。
基板上へ出す電線の長さを調整する 基板へ出す部分で少し巻き、基板上へ出る長さを調整します。
電線の基板との接続状況 これは、電線を基板のインバーター出力へ接続(ハンダ付け)したところです。
このように基板上での電線を最小長とすると、フレキのコネクタへの接続が普通にできます。

(2006.11.12)


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