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 hp200lx 拡張RAMの接触不良(かくちょうらむのせっしょくふりょう)()
 この事例は、改造で拡張したRAMの部分に入れた内容が、本体をリセットさせたときなどに壊れてしまう不具合です。

 拡張RAMは6M程度までは、拡張ボードのみの変更で行えますが、16M、32Mといった場合、メモリ制御用の接続を、直接CPUから行う必要があります。
 本例では、そのCPUへの接続部で接触不良を起こしていたものです。
SELF TESTで の RAM TEST結果NG 分解する前に、RAMをテストしたところ、bad 表示を示し、不具合があることを示していました。
CPUに接続された拡張RAMからの電線 少し見ずらいですが、基板のCPU(ホーネット)に接続された、拡張RAMからの電線です(赤い線)。
CPUへ接続された電線の半田付け部 CPUへの接続部を拡大してみると、CPUのピンの大きさに比較して、電線が太すぎるようです。 半田付けするピンの両側に紙テープを入れて半田が回りにつかないように加工していたあとがあったので、ルーペ等、拡大率の低い視野内で作業したものと思われます。
このため、半田が必要な部分に回っておらず、またピンの隙間に余計な半田がついていました。
CPUへの接続電線を細いものに変更 太い電線を、細いホルマル線でやりなおしました(左の写真)

電線は顕微鏡下で行い、十分に半田付けされていることが確認できます。

 これによりRAMの認識は正常になりました。(右の写真)
正常に拡張16メガバイトを表示した写真
拡張(増設)RAM内のゲートICの半田不良による認識不具合例もあります。(2009.12追加)

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