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修理前の表示状況を示しています。
左側の縦抜け(白い縦線)は、液晶に電圧がかかっていない(無信号)ために生じています。
この抜けが、液晶をひねる等で一時的に消えることがあれば修理可能と判断できます。
もし全く変化しないときは、内部で割れていることがあり、補修は困難です。 |
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最初に液晶裏の駆動用ICの足を調べます。
案の定複数の足が、半田不良を起こし、足が動く状況でした。
写真の赤で示した部分が、不良を起こしていました。
不良があっても表示には問題ないことがありますが、ちょっとしたことで接触不良を起こし、抜けが生じます。
従って、少しでも悪い部分は積極的に再半田(re-soldering)します。
なお再半田では列単位で補修しています。
(一本でも悪ければ、一列全部を補修する) |
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この写真は再半田後の表示ですが、多くの縦線が消えたものの、まだ左に2本と横線が消えていません。
したがって、これらには別の(半田不良以外)原因があることになります。 |
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液晶枠を取りはずしたところです。
ここで、上下の導電ゴムの取り付け状態と、ガラス割れが確認できます。
ガラスに割れは無く、導電ゴムの位置も悪く無いようです。
そこで、導電ゴムを外してアルコールで電極部(黒い筋の部分)の洗浄を行いました。 |
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横抜けの原因は、顕微鏡で右横のフレキ部を点検することで、判明いたしました。
フレキとガラスとが接触する部分が線状に折れ曲がっており、上から4番目と6番目の導電ライン部に黒く変色した部分があります。
この部分は導電塗料が裏面に塗布された部分であり、細かな傷と酸化があるようです。
細い金属針で、刺激して、残った導電塗料を混ぜるような処理をすることで電気的に接続が回復しました。 |
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液晶金枠を付けるときに、フレキの不良部を固定させるようにスポンジを挟みました。
不安定ですが、これで通常の使用では問題無いと思います。
落下等の衝撃を与えたときは再発するかもしれません。
また長期の使用で再発するかもしれません。
ただし、このような例では、ジャンパー線を使用することで、より確実な補修が可能です。 |
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(1)再半田、(2)導電ゴム清掃、(3)フレキ部補修、によって正常になった表示。
(2007.03.22) |