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 hp200LX 故障例:キー入力不良(基板内の断線)
(hp200LX trouble: Key inop pertialy by mother board failure.)

 複数のキーが認識されていない(特定のキーを押しても反応しない)例です。
 
 この不具合の原因は、キーボード側ではなく、基板側にあった例です。

複数のキーを認識しない キーのコネクタ部は新品同様
 反応しないキーは、「V → B N M Enter 1 2 3 -」などです。

 一番あやしいコネクタ部を見ると、非常に綺麗です。

 故障の切り分け(トラブルシュート)のために、別の基板を乗せて作動させます。→ 正常
 (キーボード側は問題無し)

 不具合機の基板を、他のキーボードに取り付けて検査 → 認識不良
 
 これで、本機の基板に問題があることが確定します。


基板を導通CK 導通が無い部分  基板側の不具合で最も多いのは、接触部への異物付着です。

 大部分は電池の液漏れによる腐食物質(緑青)によります。

 ところが、顕微鏡で見ても接触不良になるような異物はみつかりません。

 そこで、電極からCPUへの接続を検査します。

 調べるにも図面はありませんので、パターンを追います。

 すると、左から4番目の電極に導通がありません。

 他の基板と比較し、間違い無く断線(オープン)していることが確認できます。
 
基板上面の迂回部分 迂回部分:基板裏面  さらに断線箇所を突き詰めると、基板の表面と、裏面とを電気的に結ぶスルーホール(Through Hole)で導通が確認できません。
 
 そこで、導通の無い部分を迂回(ジャンプ)させました。(矢印)
 (拡大写真で見るとわかりやすいです。)
 
 2009.03.08

めーる

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