![ヒンジを支える軸部に割れが生じている](crack/crack_hinge_pole_detail.jpg) |
液晶を立てたときに、前後にガタが生じることがあります。
少しくらいは普通に生ずるのですが、根元で5mm位前後に動くときはガタの原因があります。
左の写真は軸部を内側から見たところですが、ここに割れがあります。
この割れの発生原因は、ヒンジが硬かったために、液晶の開閉で無理な力が繰り返し加わったためです。
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プラリペア で固める"> |
![硬化後の様子](disp_ng/loose/hinge_plarepair.jpg) |
割れの補修には、プラリペア
をヒンジ部に入れて固定します。
このときには、マスキングテープ
でダムを作って、必要以外の部分に流れないようにします。
(1)ガタ付きのどちらかに寄せて置き
(液晶面を下にして置き、45度程度で傾けて置く)
(2)プラリペア
粉末を入れ
(3)液を流す
(4)固まるまで絶対に動かさない。
固まる途中で少しでも動かすと、軸周りに空間ができてしまいガタは取れません。 |
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![軸の挿入穴にテープを置いて軸と一緒に穴へ入れる](disp_ng/loose/hinge_tape_install.jpg) |
![軸を裏側から見たようす。(テープがしっかり引き込まれています。)](disp_ng/loose/hinge_after_tape_install.jpg) |
プラリペア
の流し込みに成功しても、まだガタがでるときがあります。
これは、軸の挿入部(プラスティックの土台)が前後の力を受けて変形していることによります。
(挿入口が小判型になっている)
この場合には、軸を挿入する穴にマスキングテープ
を少し切って置き、一緒に挿入すると効果があります。
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![ヒンジ軸のピンが抜けた例](hige_r/pin_install/hinge_pivot_loose.jpg) |
ヒンジの入る穴に問題が無いのに、ガタがある場合は、ピン自体の、かしめ挿入部が緩んでいる場合があります。
この場合には、ピン側のかしめ部を叩いて変形させ、穴に叩きこんで抜けないようにします。
瞬間接着剤を流し込んでも良いかもしれません。 |
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![左側のヒンジ部にはテープを巻いてガタを取る](disp_ng/loose/left_hinge_taping.jpg) |
軸の右側のガタが無くなると、今度は左側の遊びが気になります。
この場合には、軸にテープを巻いて隙間を無くします。
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