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 hp200lx (ヒンジ部への荷重に関する説明)()
 200LXの表示部(LCDディスプレー)は、左右の蝶番によって本体に接続されています。
 しかし、左側は何の抵抗も無く回動する支えであり、正面右側のヒンジのみによって任意の位置に止まるようになっています。 
 つまり、右側のヒンジのみによって、液晶部にかかる回転方向の力を総て受け持っています。
正常な状態 ・この図は、200lxのヒンジ(蝶番部)への力の分布を概念で表しています。 
・矢印の大きさが力の大きさをあらわします。
  (液晶を水平状態へ倒そうとする状態を仮定します。)
・通常ヒンジ部の保持力は(A)の力がかかっています。
 これを仮に 10 の値とします。
・液晶が重力で動こうとする力を(G)とします。
 これを仮に 5 の値とします。
・そうすると、操作に要する力(B)は10+5=15となります。
・この状態では、ヒンジは重力に勝ち、液晶を任意の位置に保持させることができています。
・またヒンジ保持スプリングは右側のヒンジ部のみに備えられています。
・つまり、右側のヒンジ部は10の力で押さえられているわけです。
・すなわち液晶を開け閉めする際には10の力が右側のヒンジのみにかかります。


硬いヒンジ ・次に、この状態ではヒンジ部の保持力は(A)が通常より強く40 かかっています。
・そうすると操作に必要な力(B)は5+40=45となり、硬い動きとして感じることになります。
・ヒンジ部には液晶を操作するたびに40の力がかかり、耐えられなくなったプラスティック製ヒンジ(右のみ)に割れが入り、いずれ破断します。(これが首折れと言われる不具合です)


柔らかすぎるヒンジ ・この状態は、ヒンジ部の保持力(A)が弱く、液晶が重力で動こうとする力(G)の値5より小さく 3 なので、重力に負けて、勝手に開いたり閉じたりし、液晶を任意の位置に保持させることができなくなります。
・操作に要する力(B)は、5+3=8となり、きわめて容易に開閉操作させることができます。
・ヒンジにかかる力は最高でも3でしかないため、首折れは起こり得ません。
・ここで、テープによる補助を行い左のヒンジ部に摩擦力を3 与えます。
・そうすると左3+右3=6となり、液晶が重力で動こうとする力(G)の値5より大きくなるので、液晶を任意の位置に保持させることができます。
・なおかつ右側のヒンジにかかる力は3で変わらないので、
右側のヒンジに対する悪影響は無く、当然首折れも起こり得ません。

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