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 hp200LX 故障例:外部電源不作動(内部短絡)
( hp200LX : External power unusable caused by filter shorted )
 200LXで電力を要する特殊なカードを使用したり、充電池を本体で充電するような場合には、外部電源が有効です。
 外部電源は、内蔵電池の3[V]に比べて、非常に高い12[V]が供給されます。
 これは、電源制御を行うICの仕様によります。

 実際のところ乾電池で十分使用でき、充電池もニッケル水素型充電池の場合、専用の充電器を使用するため、外部電源はほとんど使用しません。

 それで気づかず、問題にしていないでしょうが、当所ではテストしているため、外部電源が使用できないものが、時々あります。
 今回は、外部電源が供給されないだけでなく、内部で短絡していたものです。
 

外部電源口  この例の場合、外部電源の入り口の電極部で、すでに短絡(ショート)していた珍しい例です。
 使用する外部電源によっては、故障するかと思います。(燃える、ヒューズが飛ぶ等)
 純正の場合には、保護回路が働き、壊すこと(充電器を)は無いかと思います。
外部電源挿入部とフィルター  内部での短絡ですので、ジャック、フィルター、内部基板の順に故障切り分けをしました。
 (この写真は、故障のものでは無く、参考用の他の基板です)
フィルターがショートしている  その結果、フィルターが短絡(1Ω以下)状態でした。
被服が取れている  フィルターは、フェライト性のリングに、エナメル線を巻き付けだけの、単純な構成です。
 何が(どこが)悪いのかと、顕微鏡下で分解(ほぐし)にかかったところ、同じ箇所でエナメルが剥がれた部位があり、そこを分離させると、正常(オープン状態)になりました。

 原因は良くわかりません。
 このフィルターは、使用しません。(他のものと交換)
 おそらく物理的な圧力による短絡でしょうが、簡単には再現できない(ショートしない)かと思います。


 2008.09.28
 

他の同様例
他にも同様の短絡例がありました。

この場合には、外部ジャックの端子を広げるように動かしたところ、短絡状態は復帰(正常になる)しました。

2009.02.22

めーる

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