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電池を入れた当初、通常の動作をし、なんらの異常も感じられません。
(これが電池食いの特徴です。)
電池電流を測定したところ、200[mA]のデジタルテスタが表示されません。
10[A]のレンジに切り換えると、560[mA]が測定されました。
これは、異常な値です。
基板を外して、単体でアナログテスタで抵抗値を測定しましたが、30[Ω]程度であり正常です。(写真) |
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ところが、テスタの赤リード(棒)を押さえると、抵抗値が一瞬 4[Ω]程度まで低下しました。
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基板を詳細に点検すると、電池電極と、隣の部品(ダイオード)との間が異様に接近しています。
触っているようにしか見えません。 |
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電極を外してみると、電極のあった跡に傷が見えます。
これで、当部分を異常電流の原因と断定しました。
すなわち、底蓋を付け、電池を入れた際に、電極が歪み、わずかな隙間で動いて、隣のダイオードと短絡させた。 という過程です。 |
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対策として、電極の角を削り、丸くすることで、隙間を確保し、短絡を阻止することにしました。
(左が角を削った後の電極、 右はスプリングクリップです) |
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これが、角を削った電極を挿入した後であり、電極間には十分な隙間が確保されています。
この部分は、他の電池食い例(腐食物質による)でも問題を起こした部分です。
本例では、腐食物質ではなく、電極が直接接触して短絡したものです。
旧基板を用いた200LXで、異常な電池食いが生じたときは、この問題が発生している可能性があります。
(2006.08.24) |