依頼された100LXは、もともと2MBのものでした。
200LX前期型と同じ1MBの拡張基板(ドーターボード)が使われていましたので、200LXの同様の拡張方法で4MBにしたドーターメモリを付けてみました。
しかし、動作させると2MBしか認識していません。(主基板は1MBなので、拡張メモリは1MB分としてしか認識していない。)
拡張に失敗したのかと、他の個体で正常に作動していたメモリを取り付けても、やはり2MBまでしか表示しません。 |
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A9信号線が、接続されているのだろうかと、CPUを見てみると、パターンがありません。(顕微鏡で確認)
テスターでも通(つう)がありません。
(写真の左から数えて30番目の足と、メモリコネクタの写真、左列、上から9番目との間) |
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そこで、導通のなかったA9ラインを細線で結びました。
しかし、それでも2MBまでしか認識していません。
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WEBサイトを検索してみましたが、それらしい改造が見つかりません。
少し悩んで、基板のパターンを切ってメモリ直結にしてみました。
すると、無事5MBを認識し、テストも正常でした。
この100LXでは、2MB以上のメモリ使用を阻止する設計のようです。 |
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メモリは認識したものの、ドーターの座りが良くありません。
結局、写真のキャパシタ(電解コンデンサ)の位置を少し上に置き換えました。 |
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この写真は、最終的なメモリ装着状態です。
コネクタも隙間無く接続されており、安心できる改造となりました。
(2007.12.25) |
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■部品頒布■ |
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基板のパターンを切るという情報を、その後見つけました。 |
「HP100/200LX いつでも Underconstruction」さんのページにパターンカットの記載があり参考になります。
http://home.att.ne.jp/wave/twatanab/2M-17MB.htm
したがってA9線をメモリに直結することは問題ないと思われます。
(追加2007.12.30) |
メモリ拡張> |
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