hp200LX修理ホームページLX-REST logo (hp200LX 修理・改造)
 hp100LX メモリ拡張 2MB機を5MB へ
 ( 2MB 100LX memory up to 5MB )
 100LXは過去のものと思っていましたが、メモリの拡張を依頼されました。
 まだまだ現役のようです。

 200LXと同じだろうと、簡単に考えていましたが、少し悩みました。 
 以下は実例です。
 依頼された100LXは、もともと2MBのものでした。

 200LX前期型と同じ1MBの拡張基板(ドーターボード)が使われていましたので、200LXの同様の拡張方法で4MBにしたドーターメモリを付けてみました。

 しかし、動作させると2MBしか認識していません。(主基板は1MBなので、拡張メモリは1MB分としてしか認識していない。)

 拡張に失敗したのかと、他の個体で正常に作動していたメモリを取り付けても、やはり2MBまでしか表示しません。
CPUへのA9信号線  A9信号線が、接続されているのだろうかと、CPUを見てみると、パターンがありません。(顕微鏡で確認)
 
テスターでも通(つう)がありません。
 (写真の左から数えて30番目の足と、メモリコネクタの写真、左列、上から9番目との間)
ドーターカードコネクタへのA9信号線 コネクタ部の拡大  そこで、導通のなかったA9ラインを細線で結びました。

 しかし、それでも2MBまでしか認識していません。

カッターで基板上のパターンを切る プリントパターン切断部の拡大  WEBサイトを検索してみましたが、それらしい改造が見つかりません。

 少し悩んで、基板のパターンを切ってメモリ直結にしてみました。

 すると、無事5MBを認識し、テストも正常でした。

 この100LXでは、2MB以上のメモリ使用を阻止する設計のようです。
コンデンサの取り付け状態 コンデンサの移動状況  メモリは認識したものの、ドーターの座りが良くありません。

 結局、写真のキャパシタ(電解コンデンサ)の位置を少し上に置き換えました。
改造後の拡張メモリ基板取り付け外観  この写真は、最終的なメモリ装着状態です。

 コネクタも隙間無く接続されており、安心できる改造となりました。

 (2007.12.25)
 ■部品頒布■


 基板のパターンを切るという情報を、その後見つけました。
 「HP100/200LX いつでも Underconstruction」さんのページにパターンカットの記載があり参考になります。
  http://home.att.ne.jp/wave/twatanab/2M-17MB.htm
 
 したがってA9線をメモリに直結することは問題ないと思われます。
 (追加2007.12.30)

 メモリ拡張>

めーる

All Rights Reserved, Copyright © Yazawa Kiyoshi 2007

閉じる