キーボード不良(一部のキーが作動しない)の原因の多くは、基板と、キーボードを結ぶコネクタの接触不良です。
特に、キーボード側は、薄いカーボン電極から成り、スポンジで圧して接触させているだけなので、本体に隙間ができると、接触圧が下がり、キーの認識不良になります。
そこで、キー側コネクタの下に紙片などを入れて、接触圧を高める対策をしている方がいます。
それでも、不具合は生じます。
究極の対策はネジ止めで、圧力を確保することですが、それでも不具合を生じた例がありました。 |
|
|
|
|
さらなる改善策を求め、コネクタの圧力を平面分散ではなく、線上に集中させることを考えます。
そこで、スポンジの代わりに、O-RING(オーリング)を用いてみます。
オーリングは、断面形状がアルファベットのO(オー)に似ているゴム輪です。 |
|
|
これを、キーボード側コネクタの下に入れます。 |
|
これにより、接触圧が部分的に高まり、不具合は減少すると考えます。
2008.12.01
使用可能なO-RING(オーリング)は入手が難しいので、柔軟電線を使ってみました。 こちらも良好です。 2010.01.30 |
|
|
|
|
|
|
|
Oリングより、適当(適切)な材料を見つけました。
バンコード(BANCORD)バンドー化学(株)の登録商標第458222号)という商品です。
これは、長い紐状(ひも)で売られており、安価です。 |
|
なにより、直径が適当です。 2mm程度のものが欲しかったのですが、O-RINGでは、2.5mmの次は1.5mm程度になってしまいます。
また、O-RINGの場合は、輪の直径が小さい場合、これを切ったときに弓なりになってしまいますが、このバンコードは、きれいな直線状になります。
バンコードは、釣り用のクッション材のような感じで、非常に丈夫です。 もともと、輪にしてベルトにするようです。 接続法を示したWEBページへのリンク
2009.01.21 |
|
|
|
|
|
ちなみに、2.5mm程度の直径のオーリングや電線の場合、ネジ止めには不適です。
なぜなら、ネジに押さえられた基板の中央部が山形に変形してしまうからです。
ネジ留めの場合には、2mmのバンコードを使うようにしています。 2010.01.30
|
|
|
|