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 hp200lx 故障例:水晶の接続不良 (すいしょうのせつぞくふりょう)()
 症状:電源が入らない。(電池でも外部電源でも、反応無し、電源オン時のピッという音も出ない。)

 原因はクロックを作る水晶の、取り付け部不良による接触不良でした。
これにより、CPUが起動できない状態でした。
水晶の取り付け状態 左の写真は水晶(倍速)の取り付け状態です。少し半田の乱れがあります。 何度が取り外した様子です。
        水晶の発振が確認されない
オシロスコープで波形を見ると、全く発振していない状態です。
水晶取り付け部の裏面   水晶の半田部の拡大
水晶取り付け部の裏面を詳細に点検すると、半田がついているように見える部分で、電気的接続が無い状態がありました。
スルーホール金具も欠けているようです。
ジャンパー線による修理
         正常な発振状態
水晶の足を少し出し、ここからにジャンパー線を取り付けて、
接続が無い部分をバイパスするようにすると、発振は正常になりました。
これで、200LXも正常に起動するようになりました。
                                        
2005.10.21
 
 
基板上面でもパターン切れが発生 その後半年で、同様の状況(電源が入らない)が再発しました。

今度は、基板の上面側の配線が切れていました。
前回の修理では、水晶を外していなかったため、上面のスルーホールにも欠損があるとは気づきませんでした。

切れた部分をジャンプ 再度欠損部をジャンプする配線を行い、正常動作となりました。

水晶の交換だけでも、あちこち配線が切れてしまうという例です。
                                       
2006.05.09

めーる

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