hp200LX修理ホームページLX-REST logo (hp200LX 修理・改造)
 hp200lx 液晶表示が出ない:LSIの割れ (えるえすあいのわれ)()
 液晶の表示が、全く出ない例です。
 しかし、時々ノイズのようなものが液晶表面に現れるので、電源は入っているようだという状況です。
何も表示されない液晶表示部 全く表示されない状態
液晶部を別のものに換えると正常に表示するため、液晶部の不良と断定
割れがあることが判明した液晶表示用LSI 液晶基板を詳細に検査したところ、表示用LSIの一つに割れ(クラック)があることを発見しました。
写真をクリックして拡大すると、割れの痕跡がわずかに確認できます。

このLSIを交換したところ、表示は見事に正常になりました。
このLSIの位置は、下の写真の右下角です。
本来横ラインの中段を担当するLSIですが、割れによる物理的内部短絡や、後の液体の侵入による短絡等で表示全体に悪影響を与えたものでしょう。
液晶表示部の基板面

 200LXの液晶部のLSIは、200LXを閉じたときに上面に位置し、薄いプラスティック製の筐体で覆われているに過ぎません。 
従ってこの部分に外部から衝撃が加わると、プラスティック部を通してLSIに衝撃が加わります。
その後プラスティックは反動で戻って痕跡を残さないものの、LSIはセラミックス製であるので、割れがしっかり残ります。
200LXを落下させた際には、後でさまざまな不具合が生ずることを覚悟しなくてはなりません。
気をつけましょう。

All Rights Reserved, Copyright © Yazawa Kiyoshi 2003

閉じる