hp200lx 故障例:電源が入らない、無反応 (むはんのう)
()
原因が基板にあった例です。
電源を入れても全く何の反応もしません。
表示部が悪くて表示が出ないときには、ピッという起動音はでますが、それもありません。
電流は40ma程度出ており、クロックオシレータの水晶も正常に発振しています。
原因は、基板に割れがあり、配線パターンが切れていたためでした。
基板全体像
割れ部分の拡大
割れ部分の更なる拡大
修理は、割れ部分をバイパスさせるリード線を設けることで行い、これで無事起動するようになりました。
本来左の写真のR15と書かれた部品の両端は、その左の三角状ランドと導通していなければならないところが、200オーム程度の抵抗を持っていました。
このためここが導通するようにジャンバ線を設けました。
この写真ではトランジスタの部分に接続しています。
ここも一体で導通している部分であり、半田付けがやりやすいために選択しました。
この割れは、カード挿入部の付け根に当たるため、落下等の衝撃が加わり、てこの原理で力が集中したものと思われます。
All Rights Reserved, Copyright © Yazawa Kiyoshi 2003-2005