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 hp200LX 電池の消耗が少し早い例 (軽い電池食い)
この例は、通常気づかない程度の電池食い(消耗が早い)症状が出ていたものです。
不具合の状況がわかりやすかったので記録しておきます。

倍速6MB機の電池消費電流を検査していたところ、本体の電源オフ(サスペンド)状態で5.3[mA]ありました。
これは、通常の0.2[mA]と比べると、異常に高い値です。

そこで、まず拡張メモリ(ドーターボード)を外してみました。
すると電流は正常値になりました。

ということは、拡張メモリが悪いということになります。
拡張メモリの電源インピーダンスを測定 これが拡張メモリです。
2MBのチップが2個乗っていて、基板に刺すことで4MB分追加することができます。

チップ(メモリIC、DRAM)の横には、電源用のパスコン(バイパスコンデンサ)が4個付いています。
同様の例から、おそらくこのパスコンの不具合だろうと推測。
パスコンごとテスターで抵抗を測定しました。
テスタの値は約1キロ 逆方向を測定しても約1キロ レンジをキロオームレンジにして測定すると。
約1[kΩ]でした。(写真左)
プローブ(測定リード端子)を逆に接続したこところ、これも約1[kΩ]でした。(写真右)
この状態は不具合だと判断できます。
(半導体回路の電源では、通常、極性を換えると、一方は高抵抗になります。)



 
パスコンを一個外すと、正常値 逆方法でも正常 この写真は、パスコンを一つ外した状態です。(写真を拡大させると、右端のパスコンが外れていることがわかります。)

すると、測定値は約4[kΩ] (写真左)と約12[kΩ] (写真右)となり、正常値になりました。
たまたま、一個を外して正常になりましたが、4つの内のどれが悪くなるかはわかりません。

なお、外したパスコンを単体で測定したところ、無限大(∞)であり、半田コテの熱で直ってしまったようです。
(2007.01.14)

めーる

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