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 hp200LX改造: クロック周波数40MHZ化
( hp200LX : Local OSC frequency change to 40Mhz )

  200LXは40Mhzの水晶でも動くことがあるとの情報は以前からありました。
  (トランジスタ技術2002年2月号、P285、 「200LXのさらなるスピード・アップ改造と修理テクノウ」 榊清純 氏)

 ドライバまで作成されており、いつかは動かしてみたいと思っていました。
 
 HARUYAさん作の40Mhz用ドライバ
 http://www.asahi-net.or.jp/~mm8h-mr/Software/Software.html
使用できない水晶  しかし、秋葉原で40Mhzの水晶をいくつかみつけ、試してはみたものの、すべて作動しません。
 
 千石で買った40M水晶は、数メガの低い周波数で発振します。

 3端子のものは、水晶自体では40Mhzで発振しているものの、200LX本体は反応しません。(ちなみに32Mあたりの3端子水晶は使用できました。)

 それで、40Mhzでは作動しないとあきらめておりました。

作動していた40MHZ水晶振動子

 ところが、修理を依頼されてきた方の中の個体をキーボードテストしていたところ、通常と違う高いスピーカ音を出すものがあり、調べてみたところ40Mhz水晶でした。
 普通に起動し、長期間使用した形跡がありました。(水晶はHC49/US形状が使われていました。 刻印に R400SS とあります。)

使用可能な水晶  そこで、再度ネットで水晶を探したところ、200LXで使える40Mhz水晶振動子がありました。
 フルタカパーツセンター
 http://www.furutaka-netsel.co.jp/maker/kyocera/cx8045gb.html

 左の写真は、すべて作動する水晶振動子(クリスタル)です。 京セラキンセキ(株)製 SMD 基本波
 表面実装用で、左から32Mhz、36Mhz、40Mhzです。
 (左上は参考用の標準水晶です。)
40Mhz水晶を仮付けしてみる

 40Mhz水晶を基板に仮に付けて、動作を確認したところ、確かに起動しました。

 気を良くして、自分の環境を入れてみたところ、ATOK8が導入されるあたりで、ハングアップしてしまいました。

 その後は、C:ドライブからも起動できなくなりました。
 (状況が変わる)

 やはり、使える水晶を付けたとしても、作動する固体は希(まれ)だということなのでしょうか。
 (ちなみに、36Mhz水晶で使用中の、4MB RAMの後期型であり、RAMの速度は十分だと思います。 トラ技記事中のパッチは試していません。)
40Mhz水晶を付けたが作動しない例

40MHZ水晶を取り付ける

 それでも、別の基板に取り付けたところ、正常に作動しました。

 SELF TESTで確認すると、Timer値が27301となっており、標準の10800と比べると、2.53倍になっています。
 まさに超速度です。
 
 使ってみると、36Mhzと比較しても早さを実感できます。
 消費電流もそれほど大きくないので、動けば(使える個体であれば)素敵です。

 40Mhzの改造をお受けいたしますが、万一の不具合に備え、切り替え式をお勧めいたします。

 2008.08.18
 
正常に作動した個体でのTEST表示  ■部品頒布■

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