良くある電池の液漏れによって生じた基盤の作動不良です。
幸い回復しました。
まれな例のようにも思えますが、同一構造物の常として、必ず似たような例が生じますので、今後の参考用にUP(アップ)いたします。
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状況: ONキーを押しても表示は全くなく、音も出ません。 かろうじて電池電流だけは流れていますが、値に変化がありません。 これで、回路が不作動であることがわかります。 (通常は、表示が無くても、起動シーケンス、キー反応などで電流値が80mAから20mA程度になって落ち着きます。 その後STBYになれば0.4mA程度で値が固定します。) 001 |
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電池の液漏れがあったことは、外観からわかりました。 内部にも腐食(電解液の結晶状物質を含む)のあとがあります。 002 基板のクリップ部も腐食( 003)し、IC TL393Cの足も、緑色物質が付着しています。いわゆる緑青(ろくしょう)ですね。 004 ここで、相当な腐食物質が基板上に流れたことが想像できます。 とりあえず、腐食物質を除去しながら、配線状況を確認します。
012 これで、電流に変動が生じ、基板が生き返りました。 基板を筐体に戻さなくても、電流の変動だけで生き返り(復活)を確信することができます。 仕上げに、基板全体を水中に没し、腐食物質を溶かして除去させます。 合計5箇所が切れていた可能性があるわけですから、他にも切れそうな部分を見逃している可能性もあります。 (水洗いの効果を確認したわけではありませんが、電子基板の洗浄は一般的基本作業です。) hp200LXにおける腐食は、経年劣化による筐体各部の割れとともに、故障の大きな原因です。 割れは、落下を防止することが注意事項になりますが、腐食防止の注意事項はアルカリ乾電池を使わないことです。 アルカリ乾電池を入れて、そのまま長期間放置しただけで電池から腐食液(電解液)が漏れて、hp200LXは死んでしまいます。 電池は、絶対的に充電池、それもエネループをお勧めいたします。 1.エネループ使用で、hp200LXにおいて、電解液が漏れ、腐食した状況を知りません。 2.エネループは、hp200LXにてアルカリ単三乾電池と同等以上の使用時間が得られます。 Amazon「エネループ」 yahoo!ショッピング「エネループ」 2011.08.18PDF |
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