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 hp200lx 故障例 (液晶保持不良)()
 開いて所望の位置においたはずの液晶が、勝手に動いて開いてゆく現象です。
 入力中に動いてしまうので、思考を遮られることもある意外に困る症状です。
 首折れを防止しようと、ヒンジのグリスなどを付けると生じやすくなります。

 ここに示す方法は、一時的な対策です。
症状 説明 原因
この程度の角度になると、画面が勝手に後ろへ倒れてしまう 液晶を見やすい位置に保持できない。

開きぎみにすると自重で落ちて更に開いてしまう。
液晶に保持力を与えるヒンジ機構が弱く、液晶部の重さを保持できないため。

補修:ヒンジの隙間に、適度な摩擦力を持つ特殊テープ(薄いガラステープ)を挿入して保持力を補助します。
ヒンジの隙間にテープw挿入する
これによるヒンジ部への悪影響はありません。(ヒンジ部への荷重に関する説明)参照

この方法は、ヒンジ部を分解しないで調整する簡易法であり、ヒンジ圧調整をすればテープ挿入は不要です。
ヒンジの筒の中へテープを入れても良い。
また、ヒンジの内部にテープを入れる方法もあります。 分解の必要がありますが、こうすると保持感が向上します。


付箋紙をヒンジの隙間に入れる 左の写真は、 上記の特殊テープは入手が難しいので、どこででも入手できる事務用品を使用するものです。

左のヒンジの隙間に、ポストイット(粘着部付き付箋紙)を挿入するものです。
幅15mmのポスト・イットの粘着部を写真での、右下にして、ヒンジの隙間に挿入します。
枚数は適宜決定しますが、5〜8枚程度です。
付箋紙の余分を切断する 余分はハサミ(鋏)などで切断します。
付箋紙を挿入した後 挿入した後が、この写真です。
これでも保持力が適度に増し、液晶が勝手に倒れる現象は改善されます。
(色は濃色の方が目立たないでしょう。 色を塗っても良いです。)

(ポスト・イットは、スリーエム カンパニーの登録商標第3200996号等です。)

(2007.02.04)
 
ヒンジキャップを取ってアルコールを滴下する ポスト・イットは使用によって取れやすいので、分解せずに右側のヒンジでの保持力を少し強めにすることを考えます。

この場合、ヒンジ内の油分を除去することで、保持力の回復を狙います。
まずヒンジキャップを取り(隙間に爪を挟んで引き抜きます。)、アルコールを内部に浸透させます。

ヒンジ軸の保持は白いプラスティック部品との摩擦で行われる 軸を止める部分は外側から1cm程度のところ(白い部品)ですので、アルコール(度数が高い酒でも良い)を数滴垂らして浸透を待ちます。
アルコールが浸透して、油分が取れた場合(流れたとき)は効果が持続します。
軽い液晶倒れの場合は恒久策となります。 (2007.02.05)

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