ここでは、本体底蓋を開けずに、キーボードだけを外す方法を示します。
修理・改造が終わり、最後のテストで、キーの一部が反応しない場合などがあります。
複数のキーが反応しなかったり、「on」や「fn」キーなど、単体でコネクタに接続されるキーが作動しない場合には、キーボードのコネクタが不具合を起こしているので、底蓋を開けなければなりません。
しかし、「a」や「b」 といったアルファベットキーや、数字キーが単体で作動しない場合は、作動しないキー自体の接触不良です。
また、これらのキーがショックなどで勝手に作動する場合も、キー単体の不具合です。
(導電塗料が圧力などで変形し、接触しかかっている可能性があります。)
しっかり嵌った(はまった)キーボードを剥がすわけですから、不用意に行うと、傷をつけたり、壊したりすることがあります。
慎重に行えば、きれいに取り外しができますので、キー不良を修復させるに必要な処理を行うことができます。
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(写真1) |
(写真2) |
これは、100LXでの例です。
表面のシートを剥がした状態です。
まず、キーボードの端(はし)に細いドライバなどを挿入して、一部をわずかに浮かせます。(写真1)
次に、先端を削って鋭利にした「割り箸」を用意します。(写真2)
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割り箸を、隙間から挿入してゆくと、「プチプチ」とキーボードの挿入部が抜けてきます。
(挿入の方向は、キーボードの下部を貫くように進めます。)
修理に必要な部分だけ開けば足ります。 |
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これは、挿入の過程を示します。
挿入は、キーボードの上から圧力をかけて、填め込む(はめこむ)だけです。
この際には「割り箸」の後部の平らな部分が有効です。
横から見れば、浮いている部分がよくわかりますので、そこ(浮き)を押すように力を加えます。
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