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 hp200LX バックライト機の異音 (ビー音)
 バックライトを搭載する改造機から、騒音がした例です。
 バックライトを点灯させると、「ビー」 あるいは「ピー」といった音がします。

 改造時には気づきませんでしたが、納品後、受領した方から指摘されたものです。
 再検査すると、確かにインバータ使用時(点灯時)にのみ異音がします。
 ただ周りがうるさいと気づかないレベルです。
使用したインバータ基板 使用したのは、この基板です。
部品の構成は、インバータIC(HV823)、集合抵抗、ダイオード、コンデンサ、インダクタ、NAND ICです。

このインバータにELを接続して単独で点灯させたときには異音を生じません。
基板上のダイオードの位置
しかし、インバータを搭載した基板からは異音が出ます。

インバータ、インダクタを交換しても同じ。
別のELを接続しても同様のノイズがでます。

結局、黄色で示した部分に置いたダイオード(1N4148)の足の片側をコンデンサ直結から、リード線接続にしたところ、異音が激減しました。
ダイオードのリードを柔らかくする これが、ダイオードであり、上が当初の搭載状況におけるリード形状。
下が、柔軟なリード線で接続し直した状態です。
ダイオードにかかる波形 ダイオードの両端には、のこぎり波が生じており、これが微妙な振動を生じさせ、堅いリード線を通じて基板を共鳴させていたものと判断しました。

ダイオードからの振動を吸収させるように配置させたことで、異音はほとんど感じられなくなりました。

(2006.07.16)
 
インバータICと周辺部品 ダイオードの振動対策を取ったにもかかわらず、ジー「ピー」というノイズが発生しました。

今度はコンデンサ(チップキャパシタ 0.1μF. 630V)が振動の原因でした。
(左の写真の四角いクリーム色の部品)
これを物理的に浮かせて、騒音は低減しました。

可聴音域の周波数を使用するインバータの宿命として、ある程度の作動ノイズは不可避かもしれません。
(2006.07.28)

めーる

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